こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。
東京日帰り―出光美術館。
どうしても東京に行きたい用事(仕事です!)があって、日帰り出張。これが無理なくできるのですから、福岡は便利ですね。
仕事のあと帰りの飛行機まで少し時間に余裕があったので、これまでなかなか足を運ぶことができていなかった「東京の出光美術館」にやっと行ってまいりました。我が家でふだん「出光美術館」というと、北九州門司にある出光美術館なのですが(^^)
特別展は「染付」。さて出光さんといえば、仙厓さんのコレクションと陶磁器のコレクション。今回の染付展もたくさんの収蔵品を拝むことができました。
個人的に「おおーっ」と思ったのは、景徳鎮の青花扁壺、同じく景徳鎮の少し小さめの祥瑞茶碗、祥瑞に兎の皿、豆彩(とうさい)の数々でした。とくに豆彩のなかに、これ欲しい!と思うものがいくつかありました。やきものを見る時はいつも、無意識のうちに「これを藤吉憲典が作り直したものを見てみたい」という見方をしてしまいます。
特別展を観たあと、今回の出光訪問の一番の目的「陶片室」へ。津屋崎陶片ミュージアムの設立を企むわたしとしては、この陶片室がどのように展示管理されているのかが、とっても気になっていたのです。
いやはや、勉強になりました。やはり現場を自分の目で歩いて見るのが一番ですね。と同時に、多様な陶磁器の分野を網羅・研究している出光の陶片室に対して、古伊万里や宋時代の青磁などいくつかの分野においては、現在うちにある陶片の顔ぶれも決して引けを取るものではないと感じて嬉しくなりました。
出光美術館の陶片室は、古陶磁を学ぶための展示室として、昭和41年の開館と同時に開設されたのだそうです。小山冨士夫氏の尽力によるものと聞いて、なるほどと思いました。 小山氏は出光美術館の理事でもいらっしゃるのですね。
ますます陶片ミュージアムへのモチベーションが上がってきました(^^)
眼福で胸いっぱいになったところで、しばしロビーから皇居を臨む景色を楽しみました。フリードリンクのお茶が用意されているのが、嬉しい心遣いでした。東京の出光美術館での染付展は3月24日(日)までです。