津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」を見て参りました。

ご近所の国登録有形文化財・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777 江戸時代から受け継がれた人形たちに会う日」を見に行ってきました。

津屋崎人形は江戸時代からここ津屋崎に伝わる工芸品。つくりとしては博多人形とほぼ同じで、この手の土人形は全国各地にあるようですが、受け継がれてくる中で、土地の風土やそれぞれの人形工房の個性が加わって、津屋崎人形ならではの面白さがにじみ出ている工芸品だと思います。

今では最後の一軒となってしまった「筑前津屋崎人形巧房」さん。当代=7代目の原田誠さんには、ご近所であることもあり、地域活動やら商工会活動やらでも、たいへんお世話になっています。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

近年は、全国規模のショップとのコラボレーションで、一躍全国区のご活躍。この柔軟性が、継承の秘訣なのだろうなと思います。色を塗る作業はすべて手作業なので、とても時間がかかり、たくさん作るのはたいへんです。MUJI(無印良品)さんとのコラボでは「家族総出でやっても終わらない!」とおっしゃっていました。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

個人的に一番今回目を引いたのは、このミニチュアドールハウス。素晴らしかったです。一代前は、このような店構えでなさっていたとのこと。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

上からのぞくと、仕事場には絵具をはじめとした道具類が並んでいるのがわかります。

津屋崎人形今昔展 SINCE 1777

津屋崎千軒・藍の家で開催中の「津屋崎人形今昔展 SINCE 1777」は、2024年12月7日(土)まで。福津・津屋崎方面にお越しの際はぜひご覧くださいませ。

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ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。