海外対応いろいろ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外対応いろいろ。

今年は、年初めの時点で海外での個展詳細を詰めていませんでした。そろそろ考えなければ、と思いはじめた頃に中国でのコロナウィルス報道があり、少し様子を見ようと思っている間に、日本そして世界に広がり。今考えると、何も決まっていない状態だったおかげで、心配事が少なくて済んでいます。

Stay at home≒ Stay at studio。花祭窯の場合、もともと通勤の必要がなくスタッフもいませんので、工房で仕事をするうえではそれほど不便もなく、極端な変化もありません。ただ、外に出かけていくことが無くなりましたので、このタイミングで、藤吉憲典は国内外からのご注文品をつくる時間を確保し、ひたすら作っております。

外出制限がかかっているロンドンのギャラリーは、まず三カ月はオープンできないということで、オーナーもスタッフも完全在宅勤務。まったく家から出ることができないそうです。「コレクターも皆喜ぶから、ケンスケが作っている様子の動画を送ってよ」とオーダーが入りました。「きちんとしたものでなくていいから、気軽に!」ということで、これを機会に、手作り動画に再チャレンジです。

上海では、少しづつ外出や営業等の制限が解かれはじめているようです。海外との人の行き来が制限されているので、思うように仕事を進めることができないもどかしさはあるようですが、これは上海-日本間に限ったことではありませんね。ご注文品を手配するこちらとしては、それでも物流が動いていることが救いです。中国向けのEMSは早い時期から止まりましたが、そのほかの物流サービスでは、遅延が発生しているものの今のところ動いています。ほんとうにありがたい限りです。

国内個展の予定も立てられない状態が続いていますが、個展に向けての作品づくりも、いつもにも増して集中することができるように思います。11月下旬予定の町田ももふくさんでの個展には、事態が収束して、お客さまと笑顔でお会いできるといいな、と切に願いつつ。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。