ロンドンコートールドギャラリーウェブサイトより

海外美術館の教育普及ツール、その4。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

海外美術館の教育普及ツール、その4。

内容が充実しているといわれる、海外美術館サイトのエデュケーションツール。そのなかから、実際に自分で試してみたものを、その都度ご紹介して参ります。その第4弾。

本日取り上げるのは、ロンドンのコートールド・ギャラリー(The Courtauld Institute of Art)のサイト。「コートールド美術館展」は、2019年秋から今年2020年にかけて、東京・愛知・神戸と巡回しているところでしたが、神戸がまだ開幕未定の状態です。

コートールド研究所は、芸術と建築の歴史・保存を研究する専修大学で、ロンドン大学の付属研究機関とされています。その研究所に付属した美術館は、それほど広くはありませんが、特に印象派の作品をじっくり見ることができるとあって人気です。建物もとっても素敵です。

コートールドギャラリー

そもそもコート―ルド研究所が学術機関であり教育機関ですので、ウェブサイトで紹介されているラーニングツールも非常に充実しています。豊富で充実したコンテンツのなかから、より簡単に楽しめそうなものをご紹介。

Explore The Courtauld

↑直訳すると「コート―ルド探検」。鑑賞教育の第一歩は「美術館探検」から始まります。そのままのタイトルで、思わず嬉しくなりました。

このなかでも、バーチャルなビジュアルツアーを体験できる「Explore the Gallery」コーナー、コートールドギャラリー館内の説明や所蔵絵画についての解説など豊富な動画が揃った「Watch our films」(YouTubeチャンネル)が、特におすすめです。Watch our filmsにアップされている動画は、すべて英語解説ではありますが、ほとんどに英語字幕がついていますので、比較的意味を拾いやすいです。

神戸での展覧会の開幕を楽しみにしつつ、ご覧になってはいかがでしょうか。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。