花祭窯の秋の庭

濃い白。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

濃い白。

今年は台風が多く、花祭窯の小さな茶庭にも潮害があったので、庭師さんがすっきりときれいにしてくださいました。という話を、先日ブログにも上げたところでしたが、そんななか、咲いてくれる花があると、いつも以上に嬉しくなります。

このシュウメイギクもそのひとつ。この花弁の白色を初めて見たとき、「白にもいろんな色があるんだ」と思い、それから毎年秋に咲くたびに、やはりその「白」に感動しています。

透明感ではなく、たっぷりと塗った感じのする白。さわやか、というよりは温かみのある白。重さにしたら、けっこう重量感がありそうな白。ひとことで言い換えると「リッチな白」なのです。

まだいくつもつぼみがついているので、しばらくは白の贅沢に浸ることができそうです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。