こんにちは。ふじゆりです。
熊本の地震から一ヶ月が経ちました。
あらためて、このたびの地震で被害に遭われた皆さまに
心よりお見舞い申し上げます。
熊本には、花祭窯のお客さまであるお取引先が二軒あります。
1軒は、熊本市内にある カフェ&ビストロSUNNYさん。
そしてもう1軒は、南阿蘇にある セレクトショップGrunさん。
最初の地震のあとすぐに、SUNNYさんとは連絡がとれました。
お店の被害はあるものの、オーナーさんとスタッフさんは避難して無事でいらっしゃるとわかり、
ほんとうに安心したのでした。
南阿蘇のグリューンさんも、翌日には電話がつながり
元気な声をお聞きすることができて、ほっとしていたのでした。
その晩の、まさかの本震でした。
ここ福岡でも、地を這うような音と経験したことの無い長い揺れがおこりました。
今回も、熊本市のSUNNYさんは、ご無事を確認することができました。
お店のなかはたくさんのものが壊れたようでしたが、まずは無事でおられることがなによりでした。
南阿蘇のグリューンさんは、なかなか連絡をとることができませんでした。
1週間以上がたってようやく連絡がついたときは、ご家族がご無事のご様子でほんとうに安心しました。
でも、お店の立つ場所の地盤が激しく損傷していて、お店を続けることができないということでした。
まずはご家族が一日も早く平穏をとりもどされるよう、
そして、またグリューンさんがお店を再会なさる日を笑顔で迎えられるよう心から願い、
そのためにわたし達にできることをお手伝いさせていただく所存です。
熊本市のSUNNYさんは、余震の続くなか避難所におられましたが、
まだガスも復旧しない4月23日から、少しでも息抜きの場所になれたらと
カセットコンロで営業を再開なさいました。
お店がひとつでも営業再開することは、街にとって大きな励みになったことだろうと思います。
余震の不安のなか、お店を開ける決断をなさったSUNNYさんに頭の下がる思いでした。
そして先日、SUNNYオーナーの藤川さんからご連絡がありました。
SUNNYではオープン1周年記念、2周年と、記念イベントに藤吉の蕎麦猪口展を開催してくださっていて、
3周年の今年も予定をしていたところへ、今回の地震。
いろんな想いがあったと思います。そんななかですが
予定通り、今年もSUNNYで蕎麦猪口展を開催することになりました。
例年より期間は少々短めになりますが、
今年も熊本SUNNYで藤吉憲典の蕎麦猪口展を開催します。
ご来場の皆さんの気分が明るくなるような、心が休まるような
そんな場所作りのお手伝いが、蕎麦猪口でできれば幸いです。
思えば2011年3月11日の地震のあとの5月に、東京・桃居さんでの個展をしました。
桃居さんは、地震のあとぱったり客足の途絶えた東京の様子をわたし達に伝えてくださいました。
お客さまがいらっしゃらないかも知れないこと、予定を延期することも可能であるということ。
わたしたちは、それでも楽しみにしておられる方がお一人でもおられたら、と
予定通りの日程で開催していただくことをお願いしました。
個展では「地震のあと怖くてずっと近所しか外出できなかったけれど、今日来てよかった」
とおっしゃってくださるお客さまが何人もいらっしゃっいました。
日程を変更せずにやってよかったとつくづく思いました。
自分たちの仕事で少しでも役に立つことがあったと、涙が出てきたのでした。
思いもよらなかった、今回の熊本・大分の地震でした。
九州にいるからできること、自分たちの仕事でできること。
わたし達にできることで少しでも力になれたらと、心から思っています。