花祭窯(はなまつりがま)エンジ色ののれんが目印です。

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

現在二代目の暖簾(のれん)がだいぶ傷んできたので、三代目を検討中。

念のため申し上げますと、ここでいう暖簾は「老舗の暖簾」的なことではなく、布でできた物理的なモノとしての暖簾です。1代目の暖簾が、津屋崎に越してきた2012年から2017年までの約5年。2代目は2017年から現在まで約8年、花祭窯の玄関口を守ってくれています。上の写真は、1代目がやってきてすぐのころ^^

ご近所の皆さんから「のれん、外に出してると潮ですぐ破けやすくなるよ~!」とお聞きしていながらも、嬉しくてほぼ常に外に掛けていた1代目は、やはり思いのほか早く生地が劣化してしまいました。陽射しと潮風で、やられてしまうのですね。当時は、海辺暮らしの現実をわかっていませんでした(笑)。その反省を生かして、2代目は生地自体をより強いものに選び直し、お客様がいらっしゃる時だけ外に出すようにしました。それらの成果でしょうか、1代目よりだいぶ長く活躍してくれています。

その2代目、日焼けして表面はだいぶ色が褪せてきたものの、頑丈な生地は相変わらず良い感じです。が、「花祭窯」の文字を染めた部分が、染料の関係でしょうか、破けてきました。もともと引き戸の開け閉めで引っかかったりしやすい場所ではあるので、そのような理由もあるのでしょうね。目に見える範囲では部分的な劣化なので、どうにか繕って使い続けることができないかしらと思いつつ、でも「花祭窯」の名前が入った部分だからなぁ、と悩みつつ。

ともあれ、気持ち的に少しゆっくりしているこの連休中に、3代目の検討に入ることにしました。これまでの2代の暖簾でわかったことを生かして、生地をどう選ぶのが良いのか、どんな染めにしてもらうのが良いのか、そして文字を入れるかどうかまで含めて、プロにもご意見を伺いつつ考えたいと思います。

花祭窯の暖簾を応急手当

↑この写真は、昨年2代目暖簾の修理をしたところ。ブログを確認したら2024年2月となっていましたので、一年以上が経っていました。このときには見られなかった破れが今あることを思うと、やはりそろそろ全体に生地の痛みが出てきているのかもしれませんね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。