花祭窯 雨の庭

目の前のことに向き合う時間の大切さ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

目の前のことに向き合う時間の大切さ。

花祭窯おかみとしてわたしがしている仕事は、「先の予定(未来)のための準備」と「終了した仕事(過去)へのフォロー」が多いよな、とふと考える機会がありました。もちろん「準備→今(実践)→アフターフォロー→次への準備」とつながっているのではありますが。

体はここにあっても、意識は未来のことか過去のことに集中しているという状態。わたしはこれが過多になってくると、「今ここに居る自分」に集中する時間の大切さを感じます。

少し前からビジネスマンの間でも流行っている「マインドフルネス」の考え方は、源が「禅」にあるようですが、たぶん同じようなことなのだろうな、と思いつつ。

で、どうするか。瞑想とまではいかなくても、たとえばお茶のお稽古や書道をしているときは、わたしにとって「今ここ」に集中する貴重な時間です。その場・その時間に心身共に集中していないと、時間をかけても、何回やってもうまくいきません。

でも実は、日々の生活のなかで料理をしたり掃除をしたりということも、じゅうぶん「今ここ」に集中する時間になるのですよね。いつもの家事を、「ながら」ではなく、ひとつひとつに集中してみると、同じような効果が感じられることに、最近気づきました。

大掃除をし終わった後のスッキリ感や、ちょっと頑張ってお料理をつくりあげたときの充足感、ありますよね。これは「今ここ」に集中した結果もたらされているのだろうな、と。

ということで、この週末は「掃除」に集中する時間を作ってみようと思います。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。