花祭窯 のれん

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福岡県中小企業ステップアップ支援事業「サッシン・ベース」ワークショップ第四回目。

福岡県の商工部スタートアップ推進課からご案内をいただき、8月から参加している支援事業「サッシン・ベース」の第四回目。ワークショップはこれが最終回ということで、この先はピッチ資料の作成に入ります。そのピッチ資料=事業計画を充実したものにするためにも、ワークショップで一つでも多くを自分のものにしたいところです。

講師はサイボウズの岩越崇史さんで、テーマは『PoCと事業連携について』。で、例によってわたしは、まずは「PoC」って何だ?から(笑)。ググってみたところ、野村総研さんのサイトで「概念実証」という説明が出てきました。いわく「PoC(読み:ピーオーシー/ポック)とは、Proof Of Concept(プルーフ・オブ・コンセプト)の略で、日本語では「概念実証」と訳されます。新しい手法などの実現可能性を見出すために、試作開発に入る前の検証を指す言葉です」(野村総合研究所サイト、用語解説より)ということで。

堅苦しい言葉はさておき、講師の岩越さんのことばを借りれば、要は「小さく、たくさん、仕掛ける(試す)」ということのようです。こう言い換えると、とってもやさしくわかりやすくなりますね。岩越さんのお話は、全体を通じてとても分かりやすくて、質問をしやすい空気があって、すごいなぁと思いました。ワークショップでは、事業連携とか何かを個人で考えたり、グループで意見を出し合ったり、発表したり。頭を使って手と口を動かして、和気あいあいと、楽しいワークショップになりました。おかげさまで、すぐにやるべきこと、できることが明らかに。1時間半という短い時間でも、時間配分と心遣いで、大きな成果が得られる時間になるのだなぁ、とありがたく感じました。

以下、備忘。


  • 自分に無い「手」を、持っている人から借りる。
  • 時間を買う。持っていない力を借りる。技術・ライセンス・設備・ブランドetc
  • いかにブランドを毀損せずに売っていくか。
  • 例えば…スタバ×TSUTAYA→「コーヒー片手に本を読む時間」。
  • 実現したいのは何か。
  • そもそもビジネスとして成立するか。
  • 人。
  • 実績という名の手土産。
  • 実績とは、データ・数字などを伴う、明確な成果。
  • 実績は作るのではなく「現場から拾ってくる」。
  • 小さく、たくさん、仕掛ける。
  • お金をかけない、時間をかけない、まずやる!のスピード感。
  • 1000万円を1回ではなく、10万円を100回。
  • あちらこちらに「味方」をつくる。一人でも多く。
  • 最高の売り場はどこか。その場所を持っているのは誰か。その持ち主が抱えている課題は何か。
  • 実績を現場から拾ってくるには、買ってくださるお客様の解像度を上げていく。
  • (お客さまは)うちの商品と一緒に何を購入しているか。うちの商品を購入する前後の出来事・行動は。
  • 提携は、タイミングと人。

(『PoCと事業連携について』サイボウズの岩越崇史さんのお話より)


「事業提携」には、小さなコラボから大規模な提携まであらゆる分野・規模のものがあって、わたしが現在考えるていること・考えるべきこともまた、「事業提携」なのだということが明確になりました。ありがとうございました!

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。