こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
続・読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著
昨日、読書『色の秘密』(文春文庫PLUS)のブログを書いたところでしたが、本日はその内容備忘メモ。
- 生命は色彩である
- 「肌で感じる」
- 目とか心とかで判断する以前に、皮膚が識別する。
- 色には感情がある
- 味は視覚で決まる
- 色彩呼吸法
- 色聴
- 音楽を色彩に翻訳
- 色をして語らしめよ
- 何よりも太陽光線
- (色彩の)面積配分による快い芸術的な効果
- 私たちの目は無意識のうちに、色彩や形態を単純化して見てとろうとする。
- 生活空間のリズムを、視空間のなかの五パーセントの小さな面積が作り出す。場所は一か所に限定するものではない。
- 緑色は名医だ。
- “皿まで食う”
- 食器の優劣で料理の味は、ものの見事に大差がついてしまう。
- (味覚は)自らの視覚経験や味覚記憶によって条件づけられている
- 成人の視覚は観察と観念の累積
- 「捨て色」の美学
- 日本人は色を見るための色を使う。
- 思考などはこわれやすいのに、シンボルはこわれにくい。
- 色は形よりもずっと容易に記憶される
- 生命あるものは震動で形成されている
- 人間は「見る」ことに慣れるにしたがって、「見えないもの」に対する感覚を鈍らせてしまった。
『色の秘密』(文春文庫PLUS)野村順一 著より
第4章「IV社会を動かす色彩術」で茶道の話が出てきます。今回十数年ぶりに読み直して、そのなかにわたしの入門する南方流の『南方録』からの引用があったことに気づき、思いがけず嬉しかったです。この本を手に入れ最初に読んだときには、南方流の存在も知らず、目に留まらなかったのですから、面白いものです。