美しい飾り棚。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

美しい飾り棚。

先日、偶然通りがかりに見つけた家具屋さん。ショーウインドウに展示されていた、アンティークのブックケース(飾り本棚)の美しさに釣られて、思わずふらふらと店内へ。上の写真は「このブックケースはこういう場所にあったのでは!」という勝手なイメージ(笑)

棚の背の高さ、高さと幅のバランス、扉ガラスの装飾、洒落た足もと、落ち着いた色合い。「これ、いいなぁ!」と思いきや、その隣にも、そのまた隣にも、好みのものが…

いくつかはブックケースであり、またいくつかはチャイナキャビネット(食器棚)と名前がついており。家具の側面や棚板が木であるかガラスであるかによって、呼び方を変えているということ。素敵な店員さんが、それぞれについて丁寧に説明してくださいました。

いずれも、80年から100年ほど前にイングランドでつくられたものであろうということ。その家具屋さんは自社でアンティークの修理工房を持っているため、仕入れから修理・メンテナンス、販売までの流れがスムーズなこと、などなど。

「なにを飾りますか?」と問われ、まず頭に浮かんだのは、ダンナのつくるアートオブジェ。それから、お気に入りのお茶碗。それとも、家呑みで活躍している酒器コレクション…。

もしその飾り棚が自分の生活空間に加わったら、日常はどう変わるか。イメージがどんどん湧いてくる「モノ」の力をひしひしと感じました。こういうところで、優れた建築や家具とアート作品とは共通した役割を持っているのですね。今更ながらに考えさせられました。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。