こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
花祭窯の九月の庭。
九月は初旬に大きな台風がふたつありましたので、さすがのヒガンバナもお彼岸には難しいかも、と思っていたのでした。大潮と重なったこともあり、津屋崎千軒は潮をかぶりました。潮をかぶると、モノは錆びるし、植物は枯れてしまいます。
枯れた植物を片付けつつ、突如まっすぐに伸びてくる茎が数本あるのに気が付いたのが、約一週間前。ヒガンバナです。台風の潮風にも負けず、きちんとお彼岸に照準を合わせて伸びてきました。9月20日にひとつめが開花。その後次々と咲いて、いつものようにお彼岸の風景となりました。
気候が変わっても季節に合わせて咲く花のすごさは常々感じています。なかでも「秋のお彼岸」ピンポイントのタイミングに必ず花を咲かせるヒガンバナの力には、毎年感動しています。今年はまたひとしお。
今朝はまたここに、ヤブランも新たに顔を出してくれました。紫色のヤブランは8月の下旬に咲いていたのですが、時間差で白が開花。
植物の力に勇気づけられる初秋です。