龍図(書画)藤吉憲典

藤吉憲典のシルクスクリーン作品事業、版画職人さんとの打ち合わせ♪

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典のシルクスクリーン作品事業、版画職人さんとの打ち合わせ♪

昨年末から動き出したシルクスクリーン制作企画。2025年度制作予定の、藤吉憲典の描く原画がすべて出来上がりました。版画を刷る和紙は、紙漉師の前田崇治さんが出してくださったいくつかのサンプルのなかから、制作を依頼することを決定。その和紙を持って、シルクスクリーン職人のオイルマウントプリンターズの日高さんのところに、版制作に先立つ打ち合わせに行ってまいりました。

新たな作品を実現するために、技術を持ったプロの方々と協業していく過程は新鮮で、とてもワクワクします。日高さんと顔を合わせて打ち合わせをするのは、これが三回目でしたが、まだたったの三回目だとは思えないほどに、藤吉憲典の意図をするりと汲み取ってくださいます。思えば一回目からそうでした。「表現」において、作り手の思うところを言葉で伝えようとするのは簡単ではないので(だからこそモノで表現しているので)、「阿・吽」で伝わるのは、とてもありがたいことです。

打ち合わせをしていて、ダンナ・藤吉憲典の社会人キャリアの一番最初がグラフィックデザインであったということを、あらためて認識しました。平面デザインの基礎、紙のこと、色のこと、版画技術・印刷技術のことなどなど…を、最初に叩き込まれていることが、何十年か後にこうして直接的に生かされているのですから、つくづくうまいことなっているなぁ、と思います。現在のデザインの世界はほぼデジタルで完結するのだと思いますが、ダンナが仕事をしていた時代は、例えば写植の文字からデザイナーが作る時代であり、そうしたアナログな技術やHow toを体験してきていることも、貴重な糧となっています。

今回のシルクスクリーン作品では、12枚の連作が出来上がる予定です。ワクワクが止まりません^^

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。