藤吉憲典 カワセミ陶箱

藤吉憲典のAnimal Boxes シリーズ、新作が続々誕生。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典のAnimal Boxes シリーズ、新作が続々誕生。

藤吉憲典のAnimal Boxes シリーズ、新作が続々誕生しつつあります、とブログを書いたのは、先月下旬のことでした。

そこから本窯焼成、赤絵付と赤絵窯の繰り返しを数回経て、出来上がって参りました。じきにロンドンに渡るものがほとんどなので、その前に一部をこちらでご紹介いたします。

藤吉憲典 カワセミ陶箱

カワセミ陶箱

藤吉憲典 キリン陶箱

キリン陶箱

藤吉憲典 サイ陶箱

サイ陶箱

藤吉憲典 貝陶箱

貝陶箱

藤吉憲典 蛙陶箱

カエル陶箱

今回の藤吉憲典Animal Boxesシリーズは、これまでのシリーズに比べて、新しい特徴が3つあります。まずは色彩の変化。これまでよりも、やや重厚なトーンのものが多くなりました。重ね塗りの技法を編み出し、大胆な色遣いをしています。次に、カタチ。今回は丸みを帯びた形が増えています。四角っぽくなるか丸っぽくなるかで、成形の技法が異なります。四角柱のように直線的な面による形のものは、「タタラ」と呼ばれる磁器粘土板による作りが中心となり、丸い形状はロクロによる成型が中心となります。そしてもう一つの特徴は、上に乗る動物のサイズが大きくなっていること。これは昨年からの傾向でもありますが、どんどん動物たちの自己主張が強くなってきています。

これから、カメラマンさんに写真を撮っていただき、桐箱やさんに箱をあつらえていただき、梱包発送作業へと進みます。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。