藤吉憲典 サイ

藤吉憲典アート作品の、国内トップコレクターさんのまなざし。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

藤吉憲典アート作品の、国内トップコレクターさんのまなざし。

藤吉憲典のアート作品は、ほとんどが海外に出ている現状ですが、国内でも蒐集してくださっているお客さまがいらっしゃいます。昨日は、現在国内で一番のコレクターでいらっしゃるお客さまが、オーダーしていた作品を取りにいらっしゃいました。

そもそものスタートは、サイ好きのコレクターさんが、藤吉のつくるサイを目にする機会があり、気に入って、ご自身の「サイのコレクション」に加えたいとオーダーしてくださったこと。現在優に100頭を超えるサイがコレクションルームに並んでいるそうです。その一部を写真で拝見しましたが、サイズもさまざまなら素材も多様なサイのオブジェが、生き生きとした風情で並んでいました。そのなかには、もちろん藤吉憲典作のサイ達の姿も。

あくまでもアートコレクターではなく、サイのコレクター。お話していて伝わってくるのは、サイへのあふれる愛情です。そして、大好きなサイを緻密に魅力的に表現していることが嬉しいと、藤吉作品について語ってくださる評価眼。「好き」をモチベーションとするコレクター魂があふれていました。「自分の好きなもの」について笑顔で語るコレクターさんのお話を伺いながら、こういう方のところにオブジェをお届け出来るのは、とても嬉しく幸せな仕事だとつくづく。

そもそも、市場の評価とは関係無しに自分の好きなものを追及する姿勢は、アート市場においても原点であったはずだと思うのです。わたしたちは、好きで手に入れた作品はいくらお金を積まれても手放したくない、というコレクターさんのところにこそ、作品をお届けしたいと思っています。なにを甘いことを、と言われる向きもあるかもしれません。が、転売によって表面的な価格価値を高めるものではなく、「オーナーに末永く愛されるもの」こそがわたしたちの目指すべきアートの評価です。それで良いのだと、コレクターさんのまなざしを通して、あらためて信じることが出来ました。

作家は自分の作りたいものだけを作る、これは大前提でありつつも、こんなふうに高く評価し購入してくださるコレクターさんがいらっしゃるからこそ、さらに制作のモチベーションが上がるというのもまた真なのです。素晴らしいお客さまに恵まれているラッキーを実感した一日でした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。