格子戸

読書『「自宅オフィス」のととのえ方』(主婦の友社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『「自宅オフィス」のととのえ方』(主婦の友社)

図書館の新刊棚で偶然発見。ちょうど週末にメインPCの入れ替えをし、この機会にデスク周りを少し整理したいな、と思っていたところでしたので、グッドタイミングでした。やはり、気にかかっているテーマに関する本は、無意識に視界に飛び込んできますね(笑)

この春以来、在宅勤務への移行が進んだのでしょう、この手の本がたくさん出てきたように思います。なかでも本書では、実際に「自宅オフィス」で仕事をなさっている方々のお部屋のカラー写真がメインで、こだわりポイントがテキストで添えられていました。さまざまな職業の方が紹介されていましたが、ほとんどの方が、もともと在宅ワークやワーケーションと親和性が高いだろうと思われる方々。それだけに、こなれているとでもいいましょうか、手軽に取り入れられそうな「小技」が随所にあり、参考になりました。

面白かったのは、あえて狭いスペースにこだわったり、一見無駄そうなものを大切にしていたり、オフィスインテリア・レイアウトという枠を超えて、「自宅オフィス」の要素が語られていたこと。そしてそれらが、実際に「自宅で仕事をする」を実践しているからこそ、説得力を持っていたことでした。例えば、アロマ(香り)やグリーン(観葉植物)、音の切り替え(音楽)などの有効性もそれらのひとつ。

がっつり「ホームオフィスの構築を検討したい!」という方には、少々物足りないと思いますが、今回のわたしのように、ちょっとしたヒントがあれば…という向きには、ちょうどよいと思います。わたしはこの本を見て、自分が仕事スペースを考える際に重視するポイントがなんとなく見えてきました。そうすると、さらに同様のジャンルの別の本も探してみる、という楽しい連鎖につながります。

仕事スペースの模様替えは、そのまま仕事のモチベーションへとつながります。わたしと同じように、台所スペースに「自宅オフィス」スペースをつくっている方もあり、親しみを感じつつ、ちょっとしたヒントをいただいた一冊でした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。