花祭窯の茶室「徳り庵」

読書『ちょっとイイ家』(エクスナレッジ)増田奏 著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『ちょっとイイ家』(エクスナレッジ)増田奏 著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚より。「建築家」とか「建築士」とか呼ばれる人、その仕事をしている方々への尊敬があります。自分には思いもよらない職業なので、単純に「すごいな」と思うのです。ありがたいことに、お友だちに建築を仕事とするすごい人たちがいるので、そういう人たちとおしゃべりをする機会があります。そしてそのたびにやっぱりすごいな、と思います。

というわけで「一般向けの建築系の本」を見かけると、ついつい手に取ってしまいます。建築家である著者が紹介する、別の建築家の方々がつくった家。出版元のエクスナレッジさんのサイトには「令和に活躍する建築家が建てた家を覗き見しよう!」という紹介文が載っています。今まさに活躍している建築家の方々が建てた家が、20数軒掲載されています。

本書内のイラストも、著者自ら描かれたものだそうです。設計図面を描くのは仕事のうちだとは思いますが、絵心も必要な職業なのですね。イラストというよりは、図面っぽさを感じる挿絵の数々が、ワクワクを誘います。ビジュアルでイメージが沸くことは沸いたのですが、正直な感想を言えば、建築素人のわたしにはちょっと難しかったかな、というところ。エクスナレッジの公式サイトでの紹介に「堅苦しい実務書が苦手なあなたに。読み物としてもお薦めです。」とありますので、ある程度知識のある方だと、本書の魅力がより理解できるのだと思います。

本著の著者・増田奏氏は『住まいの解剖図鑑』なる本でベストセラーを出しておられるということで、このタイトルなら、もしかしたら分かりやすいかも、という気がします。『住まいの解剖図鑑』もさかのぼって拝見したいと思います。

『ちょっとイイ家』(エクスナレッジ)増田奏 著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。