ロンドンシャーロックホームズミュージアム

読書『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。またもやすごい人を見つけてしまいました。タイトルに「ホームズとワトソン」とくれば、否応なくある種のイメージが沸くわけで、迷わず借りて参りました。読後にわかったことですが、このシリーズで何冊か既に出ていたのですね。さっそく既刊本を図書館蔵書検索&予約しました。

さて『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』。タイトルから広がる期待の大きさゆえに、「もしかしたらがっかりするかもしれないな」という心配もありつつ本を開きました。が、まったくの杞憂でした。主要登場人物がすべて女性になっていて、現代が舞台という設定が、ちゃんと面白さを増す要素になっているのがすごいと思いましたし、作者自身が楽しみながら本書を書いている感じが伝わってきました。

本家のニュアンスを上手に取り込んでいて、そこが面白さであり、ニヤッとする場面がいくつも出てくるのはもちろんですが、ストーリー自体、本家を知らなくても楽しめる本だと思います。登場人物が個性的で魅力的に描かれていました。わたしが読んだのはシリーズ最新刊でしたので、「その前」のストーリーがどのように始まっていたのか、とても気になりました。というわけで、これから遡って読書です。わくわく。

『シャーリー・ホームズとジョー・ワトソンの醜聞』(早川書房)高殿円著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。