こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『ハプスブルグの宝剣 上・下』(文藝春秋)藤本ひとみ
一人で勝手に「藤本ひとみ祭り」継続中です。『皇妃エリザベート』、『王妃マリー・アントワネット<青春の光と影>』、『王妃マリー・アントワネット<華やかな悲劇のすべて>』、『アンジェリク』に続く、ハプスブルグ家周りのストーリー。時系列順に本を読んでいるわけではないうえ、歴史の流れが頭に入っていないので、ハプスブルグ家の家系図と、ヨーロッパ地図を横に置きつつ読んでいます。
今回は男性が主人公である点が、既読の本とは異なっていました。藤本ひとみさんの著書を読むたびに、「長所も短所もひっくるめてとてつもなく魅力的な女性」が登場することが、惹きつけられる一番の理由だとずっと思っていました。が、女性だけではありませんでした。本書で描かれる男性陣の魅力的なこと。
家系図や地図を横に置いてはいたものの、実のところ、お話自体の面白さに引っ張られて、歴史的なものの見方はほとんど顔を出しませんでした。背景をきちんと理解していた方が、より感情移入できるのかもと思いつつも、「よく知らない時代の、よく知らない国の出来事」でも、十分に満喫できる小説のすばらしさ。
上下巻あります。
わたしが読んだのはブログタイトルの通り、図書館で借りてきた「文藝春秋版」でしたが、アマゾンではキンドル版になっていました。もう廃版なのかもしれませんね。文春文庫版の中古は出ていました。上のリンクはキンドル版です。
今回は反省点も一つ。仕事が混んでいるときに、こういう本を借りてきてはいけませんね。続きを読みたくなって気が散ってしまいます。そして、気が散るぐらいなら読み終わってしまおう!ということで、睡眠時間が…。でも、こんなふうに小説世界に没頭する時間が持てることも、とても贅沢なことだと思うのです。