こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。』(光文社新書)藤田紘一郎著
いつものカメリアステージ図書館では、貸出カウンター横に、季節ごとの特集お薦め本が並んでいます。わたしにとっては、スーパーマーケットのレジ横の「ちょっと買い足しコーナー」と全く同じ効用があります。借りる本を決めてカウンターで手続きしている間にタイトルが自然と目に入るので、「これも借ります!」と、ほぼ毎回「ギリギリでさらに1冊追加」している次第。図書館の利用状況を測る指標のひとつに「貸出冊数」がありますので、その数字を伸ばすのに、間違いなく貢献しているコーナーでしょう。特集テーマは1カ月より短いスパンで変わっているのかな、という感じで割と頻繁に変わっている印象なので、その都度新しい発見があります。
で、先日そのコーナーで目についたのが本書。今回は食養生はじめ健康情報系のタイトルがずらりと並んでおりました。そのなかで本書に手が伸びたのは、タイトルではなく著者名が理由でした。藤田紘一郎先生といえば、ムシ=寄生虫博士として有名な、免疫学の研究者。わたしは子どもがアレルギー体質だと分かったときに、その手の本をたくさん読み漁ったのですが、そのなかでとても面白かったのが、この先生の著書の数々だったのでした。久しぶりに手に取った本書には寄生虫の話は出て参りませんが、先生の本の面白さは、内容やテーマのみならず、その軽妙でわかりやすい文章にもよるものだと理解する読書となりました。サクッと読めます。
さて『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。』サブタイトルに「病気にならない100の方法」とある通り、目次にはその100の方法が並んでいます。第一部が「食事編」として1~69まで、第二部が「生活習慣編」で70~100まで。目次を眺めただけでも「「腸に良いもの」ばかり食べると、腸が悪くなる」「無理して「朝型生活」を送らなくていい」「定年後はストレスフリーにならないよう気を付ける」「医学の常識には半信半疑でいる」と、なかなか刺激的な文字を見つけることが出来ます。本文中にもそのような「藤田節」が散見されます。わたしが特になるほどと思ったのは、「私は医者ですが、病気を探すための検査は受けないことにしています。」というくだり。気になる方には、ぜひ本書全文を読んで本意を探ってみてくださいね。
『人生100年、長すぎるけどどうせなら健康に生きたい。』(光文社新書)藤田紘一郎著