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読書『傷つきやすいものたち』(小学館)ドナテッラ・ディ・ピエトラントニオ著/関口英子訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『傷つきやすいものたち』(小学館)ドナテッラ・ディ・ピエトラントニオ著/関口英子訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、なんとなく手が伸びましたが、もしかしたら視界に「関口英子」さんの名前が見えたからかもしれません。わたしは著者名もろくろく覚えないので、訳者さんのお名前を覚えることもほとんどないのですが、関口さんのお名前に既視感がありました。ブログ内検索をかけてみたら、やはり3冊ほどヒット。なかでも昨年読んだ、パオロ・コニェッティ著『帰れない山』(新潮社)は記憶に新しく、心に残っていました。本書もイタリア文学のさまざまな賞を受賞しているようです。

さて『傷つきやすいものたち』。小学館の公式ウェブサイトでの紹介欄<編集者からのおすすめ情報>の文章が、内容を簡潔に表していました。主人公の中年女性の「夫の妻」「父の娘」「娘の母」それぞれの役割における息苦しさが詰まったストーリーに、さらに時折「母の娘」であった苦しさも紛れ込みます。実際に起きた殺人事件から着想を得て書かれたという本書は、ミステリー的な要素もあるものの、主題は人間ドラマであったと思います。舞台は現代ですが、いつの時代にもありえる物語。映画になっても見応えがあるだろうな、と思った一冊でした。

著者のドナテッラ・ディ・ピエトラントニオさんの著書は、邦訳本が何冊も出ているようでしたので、遡って読んでみたいと思いました。さっそく図書館検索してみたところ、一冊ヒットしましたので、まずはここから。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その独立準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々雑用)担当として作家活動をサポートしています。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)としても、並行して活動しています。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。