図書館

読書『図書館の神様』(ちくま文庫)瀬尾まいこ著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『図書館の神様』(ちくま文庫)瀬尾まいこ

いつものカメリアステージ、貸出カウンター横の特集棚から。いつも、棚のポップよりも本のタイトルにすぐ目が行ってしまうので、特集棚の特集テーマが何だったのか、ちゃんと見ていませんでした。「図書館」がテーマだったのかもしれません。上の写真は、わたしがこれまで訪問した図書館のなかでも印象の強かったひとつ、福岡女子大学の図書館です。

瀬尾まいこさんの著書は『そして、バトンは渡された』以来です。いつ読んだんだっけ?と、ブログ検索してみましたが、なんとアップしていませんでした。読んだ本をすべてアップしているわけではないのですが、いいお話だなぁとほっこりした読後感を覚えていますし、映画化で話題になった本でもありますので、これをアップしていないのは我ながら意外でした。ちなみに、本の印象が良かったので、そのイメージを維持したくて、映画は観ておりません(笑)。

さて『図書館の神様』。すごく、良かったです。主人公が抱えている傷はまあまあハードなものであるにもかかわらず、文章のテンポや言葉がとてもやさしくて、安心して読み進むことができました。そういえば『そして、バトンは渡された』も同じ感じでしたね。それにしても、高校教員の主人公が顧問をする「文芸部」の部員が一人=マンツーマンという設定が、とても面白かったです。そしてその部員の高校生の大人びていること、「そんな子いるかなぁ」と思いつつ。「文芸部」の活動を通して主人公が変わっていく姿が、嬉しく映りました。文芸部の活動場所が図書館だったので、タイトルが『図書館の神様』なのですね。

文庫版で200ページ足らずでしたので、週末サクッと読了。文庫版では、そのあとに短編がもうひとつ載っていました。タイトルは『雲行き』こちらもやさしい文体で、するっと読みました。こういう読書もいいですね♪

『図書館の神様』(ちくま文庫)瀬尾まいこ

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。