読書『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

読書『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

いつものカメリアステージ図書館新刊棚。ド派手な装丁に目を奪われ、タイトルを見て「ん?」となり、著者名を見て「おお!」となり、これはもう借りるしかないでしょうという一冊です。

島田雅彦さんの名前を久しぶりに見ました。島田雅彦さんの著書、大学生の頃とかに何冊か読んでいるはずなのですが、内容をほとんど覚えていません^^;。80年代から90年代にかけて、テレビや雑誌などのメディアでの印象の方が強く残っています。わたしのなかでのイメージは、おしゃれでナルシストで皮肉屋でとっても頭の良い人、というところ。そうそう、「詩のボクシング」でのイメージも大きかったです。

さて『大転生時代』は、これぞザ・エンターテインメントという感じでした。文藝春秋サイトでの紹介によれば「純文学×SF」ジャンル。すぐ目の前の近未来、あるいはわたしが知らないだけですでに始まっているかも知れない現代とも思える設定で、少なからず怖さを感じる物語でもあります。正直なところ、笑えません。

長編です。が、スピード感にのってサクサク読み進みました。あれ?ずいぶん残りページが少なくなってきたけれど、まだ、ストーリー的に完結しないよね?と思うままに最後のページへ。いや、これ絶対続きあるでしょう!?という感じです。困りました(笑)。「完」とも「つづく」とも表記が無いので、表紙のタイトルに「1」とか「上」の文字を探しましたが見当たらず。うーん。

読後の感想は一言「島田さん、続きお願いします!」です^^

『大転生時代』(文藝春秋)島田雅彦著

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。