こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『弓を引く人』(KADOKAWA)パウロ・コエーリョ著、山川紘矢+山川亜希子訳
パウロ・コエーリョと言えば『アルケミスト』、ちょうど1年ほど前に読んでいました。『アルケミスト』同様に本作『弓を引く人』も、哲学的な受け取り方、自己啓発的な受け取り方、スピリチュアル的な受け取り方、読む人によりそれぞれだろうという感じです。
実は『アルケミスト』を読んだ後、もうパウロ・コエーリョは(読まなくて)いいかな、という感じがしていました。前言撤回で手に取ったのは、本書が刊行される半年ほど前に「息子が弓道をはじめた」というわかりやすい動機によるもの。もしかしたら弓道の世界を垣間見ることが出来るかも、との期待を持っていました。
実際に本を開いてみると、それほど厚くない(約150頁)うえに文章の書き方が散文的でページの隙間も多く、あっという間に読み終わりました。当初もくろんだ「弓道の世界を垣間見ることが出来るかも」は、まあまあ達成できたように思います。とても簡単に言ってしまうと、茶道と同じだな、というのがその感想。息子が弓道を習い始めて以来、的を射ることを目的とするのではなく、正しい姿勢・動作を身に着けることが大切なのだと言われ続けている、その意味がよくわかりました。