読書『書くことについて』(小学館文庫)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『書くことについて』(小学館文庫)スティーヴン・キング著、田村義進訳

先日読んだ『読みたいことを、書けばいい。』に触発されて、「文字を書く」ことに意識が向いています。

スティーヴン・キングといえば、わたしの頭に浮かんでくるのは「シャイニング」であり「ミザリー」であり。小説を読むより先に映画を観てしまっているので、自動的にジャック・ニコルソンやキャシー・ベイツの顔が浮かんできます。

本書はタイトルからイメージする文章術の本であった以上に、スティーヴン・キングがいかにして「モダン・ホラーの旗手、スティーヴン・キング」になったかという自伝的な要素が強く、その人生がまた読み物として興味深いものでした。

巻末にある「補遺その二」に、「大原則は、もちろん、たくさん読んで、たくさん書くことである。」(『書くことについて』388ページ)とあり、文章術という側面については、このことをスティーヴン・キングから聞くことができたので大満足。

大御所のイメージのあるスティーヴン・キングが、自分と20歳ほどしか違わないことにあらためて気づき、驚愕するというオマケつきの読書でした。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。