こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『朗読ワークショップ』(アーツアンドクラフツ)青木裕子著
元NHKアナウンサーであり、退職後は朗読家として自ら「軽井沢朗読館」を設立し、軽井沢町立図書館顧問・名誉会長である青木裕子さんによる、朗読指南書です。上の写真は、その目次。ここを見ているだけでも、読んでみたい本、あらためて読みたい本が、いくつも上がってきます。
著者は元NHKアナウンサーですから、声を出して伝えることのプロ。その方が惹きこまれた「朗読」の魅力がストレートに伝わって参ります。朗読指南書と書きましたが、読後の印象としては、ノウハウ書というよりはエッセイといった方がぴったりくるような感じたいたしました。朗読の魅力が伝わってくるとともに、著者の人間的な魅力が伝わってきます。
本書はじめの約40ページで「基本」を学び、その後は「小説を朗読する」「詩を朗読する」「エッセイを朗読する」と、「実践」に誘われます。ノウハウ書っぽくはありませんが、ノウハウ的な記述ももちろんたくさんあり、「下読みでのチェック作業」「読み聞かせと朗読の違いは」「読み間違い回避対策とは」などは、特に具体的に役に立つだろうと思えました。
ただ、本書を読んでなにより良かったと思えたのは、「まず声を出して読んでみよう」と思えたこと。図書館が主催する音読の研修を受けに行こうと思いながら、なかなか機会を得られずにおりましたが、本書を指南書として、自分一人でも「読み・録音し・修正していく」ことは出来そうです。
本書のなかでは、じっさいに青木裕子さんが読んだものがテキストベースで載っており、対応する音声がQRコードから聴くことができる仕組みになっています。素晴らしい。さっそくスマホを手に、隙間時間で朗読の練習です♪