読書『異邦人』(PHP研究所)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『異邦人 いりびと』 (PHP研究所)

久しぶりに原田マハさん。異邦人と書いて「いりびと」。写真は昨年訪問した京都の風景。

日本国内のアートシーンのひとつの側面を垣間見ることのできるストーリー!? 真偽のほどはわかりませんが、 ギャラリー、ギャラリスト、コレクター、アーティスト、その師弟関係など、いかにもありそうな業界的な人間関係が描かれていて、野次馬的な面白さでした。

中盤以降、書き急いでいるような感じがしたのは気のせいでしょうか。結末もなんだかあっけなく。これまでの原田マハさん作品の濃さを考えると、勝手にものすごく期待をしていたので、物足りない感じがしたというのが正直な感想でした。

もう一度、途中からじっくり書きなおしてくださったら、長くなっても、結末が変わってもいいので(笑)喜んで続きを読みたい本です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。