格子戸は陰翳の美しさをかもし出します。

読書『自然の力で夏をのりきる暮らし術』(農文協)農山漁村文化協会編

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『自然の力で夏をのりきる暮らし術』(農文協)農山漁村文化協会編

いつものカメリアステージ図書館。最近特にお気に入りの、貸出カウンター横の特集コーナーには、季節ごとの特集お薦め本が並んでいます。スーパーマーケットのレジ横の「ちょっと買い足しコーナー」よろしく、「次いで借り」を促してくれます。ぱっと見、10-20冊も並ぶかな?というくらいの小さなコーナーですが、優れものです。

今回は、梅雨から夏にかけての暮らし術的なテーマに変わっていました。その前は健康特集のような感じのタイトルが並んでいたのです。

どうやら月2回はテーマが変わっているような感じがします。貸出期間が2週間ですので、2週間ごとに変えていれば、返却と貸出でカウンターに立ち寄るたびに、毎回新しい「レコメンド」をチェックすることができる計算ですね。素晴らしい!わたしはすっかりはまっています。今度司書さんに戦略を聞いてみたいと思います^^

さて『自然の力で夏をのりきる暮らし術』。じわじわと気温が上がってきている今、まさに読みたいタイトルでした。サブタイトルに「エアコン半減でも 手づくりローテクアイデアで 夏を涼しく・楽しく!」とあります。2012年の刊行。ここ10年余りの間に、暑さ対策への考え方・常識とされるものは多少変わってきているところもあると思いますが、エアコンをけちるということではなく、自然な涼しさを取り入れる知恵は、学びたいところです。

まず「涼しさの原理」の解説からはじまるところが、本書の本気というか、実用性を感じさせました。緑のカーテン、雨水利用、すだれなどの日除けの使い方など、これまでにも聞いたことがあるものの、ちゃんと理解していなかった知恵を、学び直すことが出来たのは大きいです。実際に自分の住まいでなにをどう取り入れることができるか、楽しんでできるところからはじめよう!と思いました。我が家の場合は、まずは「すだれ」をもっと生かせそうです。本書の後ろの方には、暑さをのりきる飲み物や料理の知恵が載っていて、これまた「試してみよう」と思えるものがいくつも。なにをするにも、自分が楽しみながらできる要素がないと続きませんよね。そのことをわからせてくれる本でもありました。とりあえずゴーヤの苗を買ってこようかな^^

『自然の力で夏をのりきる暮らし術』農山漁村文化協会編

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。