読書『血の魔術書と姉妹たち』(早川書房)エマ・トルジュ著/田辺千幸訳

読書『血の魔術書と姉妹たち』(早川書房)エマ・トルジュ著/田辺千幸訳

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『血の魔術書と姉妹たち』(早川書房)エマ・トルジュ著/田辺千幸訳

いつものカメリアステージ図書館新刊棚から、表紙の雰囲気に惹かれて手に取りました。読み終わって出版社を確認したら、早川書房さん。思わず「やっぱりね~」と声に出ました。わたしのなかでは、すっかり「早川書房=海外の小説に強い出版社」のイメージです。

478ページですからまあまあの厚さの長編ですが、ぐいぐい引き込まれて読了。著者はSFやファンタジーの短編をいくつも出していて、長編は本書が初だったということでしたが、最後までドキドキしながら読みました。登場人物たちがその後どうなるのかとても気になり、なんなら続編も期待したいところです。

「魔術」「魔術書」というワードには、魅力があります。すぐに思い浮かぶのは「ハリーポッターシリーズ」ですが、ハリーポッターもそうであったように、おどろおどろしいシーンや残酷なストーリーとは切り離せないところもあります。こうした「闇」の部分を描くからこそ、読者が引き込まれるということもあるのだろうと思いつつ。

場面(舞台)も登場人物も生き生きと描かれていて、読みはじめてすぐに、頭のなかに鮮やかなイメージがわいてきました。引き込まれる小説は、そんなふうですね。あくまでもわたしの脳内の勝手なイメージですが、こんなふうにビジュアルイメージが容易に浮かぶ小説は、映像化もしやすいのかなぁと思いました。

小説の続編と、映画化があるのならば、必ず読みたい・観たいひとつです。

『血の魔術書と姉妹たち』(早川書房)エマ・トルジュ著/田辺千幸訳

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯(はなまつりがま)の内儀(おかみ)であり、Meet Me at Artを主宰するアートエデュケーターでもある、ふじゆり のブログです。