読書『観光再生』(プレジデント社)村山慶輔 著

読書『観光再生』(プレジデント社)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『観光再生』(プレジデント社)村山慶輔 著

「観光」を軸としながら「地域とビジネス」を論じている本です。「地域の、そこに住んでいる人の暮らしを、より豊かにするために」というテーマが通底しています。「豊かに」にはもちろん、経済的な面だけでなく、文化的な面、自然・環境面など広義の豊かさが含まれています。サブタイトルは

「サステナブルな地域をつくる28のキーワード」。

サステナブル・ツーリズム/リジェネラティブ・トラベル/地域教育とシビックプライド/コミュニティ・ツーリズム/観光貢献度の可視化/量から質へ/BCPの策定/マイクロモビリティ/観光型MaaS/デジタルトランスフォーメーション/スマートツーリズム/バーチャルツーリズム/ライブコマース/AI・ロボット、非接触型機器の活用/アフターインスタ映え/食の多様化/アドベンチャー・ツーリズム/ロングステイヤー、ワーケーション/レスポンシブル・ツーリズム/高付加価値化/富裕層マーケット/ニューマーケットの開拓/リスク分散、事業の多様化/観光CRM/人材の確保・育成/サバティカル制度/ダイバーシティ/関係人口の創出

舌を噛みそうなカタカナだらけで、ついていけません(笑)最初から「サステナブル?」と思いましたが、SDG’sの「S(Sustainable)」ですね。「持続可能な」。わかりやすく日本語化してくれたら親切なのに…とも言っておられませんので、この機会に少しでも理解できるよう、赤ペンチェックしながら読みました。

それぞれのキーワードの中身がわかれば、自分の事業や生活(生き方)が、どのキーワードと結びついて、どのように地域に貢献できるのかへと、考えが向かいます。地域の人々が全体として豊かな気持ちで暮らせるために、自分にできることは何か。読んだ後に、いろいろな人と意見を交わしたくなる本です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。