読書『我が家の問題』(集英社文庫)奥田英朗著

読書:「奥田英朗をより深読みするには」その2、その3。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書:「奥田英朗をより深読みするには」その2、その3。

お友だちから頂いた「奥田英朗をより深読みするには」リスト。

  1. 『最悪』『無理』『邪魔』
  2. 『延長戦に入りました』『泳いで帰れ』『用もないのに』
  3. 『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』

その第一弾を読み終わったのは、ちょうど約一か月前のことでした。

その後、グループ2.と3.から数冊づつに加え、上記リストに入っていないものまで数冊読み終わったところです。どれもが面白く、一気に読んでしまいました。

1.グループで感じた「社会に対する絶望や救いの無さ」を飛び越えて、向かったのは、お気楽でユーモアあふれるエッセー。わたしはあまりエッセーは好んでは読まないのですが、いや、面白かったです。そしてドクター・伊良部シリーズに代表されるコメディ小説は、思わず声を出して笑うレベル。その前に読んでいた家族小説シリーズといい、いやほんとうに、著者の引き出しの多さには脱帽いたしました。

というわけで、一冊一冊おススメ、というよりは「奥田英朗」を読む!というのがおススメです。伊良部シリーズはこの5月に最新刊が出ています。こちらも読むのが楽しみです。

文春・直木賞受賞の〈伊良部シリーズ〉

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。