染付霊芝文小皿 藤吉憲典

豆皿に羊羹(ようかん)。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

豆皿に羊羹(ようかん)。

先日読んだ、「酒と肴まつ」さんによる『豆小皿料理一〇一銭』(秀和システム)に触発されて、ふだん食卓で何気なく使っている小皿豆皿を、料理の載っている状態で撮って残していってみようと思い立ちました。とはいえ、ふだんからあまりにも当たり前に使っているため、気が付けば食事が終わり「あ!撮るの忘れた!」のオンパレード。まあ、一日三食、おやつを入れたらそれ以上に機会がありますので、気長に撮ることにいたします。

食事のタイミングだとバタバタしがちですが、おやつは比較的気持ちに余裕があり、最初の一枚は羊羹となりました。

村岡総本舗の切り羊羹(紅練)/染付霊芝文小皿 藤吉憲典

染付霊芝文小皿 藤吉憲典
村岡総本舗の切り羊羹(紅練)/染付霊芝文小皿 藤吉憲典

佐賀県小城市は羊羹の町。花祭窯が佐賀にあったときは、小城市内の羊羹屋さんを制覇すべく、毎週末のように羊羹やさんに足を運んでおりました。羊羹、お店によってずいぶん味も変わります。村雲羊羹(むら雲堂本舗)の白練りの羊羹もおいしいですし、八頭司伝吉の小豆羊羹も大好きです。

写真の、村岡総本舗さんの紅練りは、手軽に買える定番羊羹のひとつですが、色の美しさがたまりません。数種類ある切り羊羹のなかで、わたしが味的に一番好きなのは「本練り」なのですが、ビジュアル的に美しく決まるのは「紅練り」かもしれないな、などと思いつつ。毎年10月から1月までの期間限定商品でお正月に買っておきたい黒豆羊羹は、さらに華やかな美しさでおいしく、手土産にも最高です。

小皿豆皿の楽しさをアピールするはずが、いつのまにか小城羊羹の宣伝になっていました(笑)

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。