津屋崎浜

足元をしっかり見て歩こう。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

足元をしっかり見て歩こう。

ある日の津屋崎浜散歩。大潮で引いた砂浜に、たくさんのクラゲが取り残されていました。冬ならここにハコフグやカワハギの仲間と思しきお魚たちが取り残されているもので、まあ、珍しいことではありませんが。うまいこと潮の流れに乗れなかったのね…と切なく眺めつつの散歩です。

海は遠くへと広がっているのに、水平線は空とつながって遥かに開けているのに、すぐ近くの足元に視線を落としながらの海辺の散歩。足元をしっかり見て歩かないと、この「取り残された方々」を踏んでしまう危険性がありますので、仕方がありません。この日も、ぼんやり遠くの舟を目で追いながら散歩していたら、ぬるっと足を取られ、思わず「うわっ」と声を上げてしまいました。ごめんなさい。クラゲを踏んでしまいました。危うく転ぶところを踏みとどまり。

大小さまざまなサイズの透明なクラゲが、あちらこちらにいて、まるでトラップのようです。彼らとて踏まれるのは嫌でしょうけれど、水の引いた場所では動くことが出来ません。必然的に、こちらが発見して避けることが求められます。そうね、足元はしっかり確認しながら歩かないと、と、思わぬところで人生訓を得つつの浜散歩です。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。