波折神社

近所に神社があるというのは、何気ないことのようで、ありがたいことなのだと気づく。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

近所に神社があるというのは、何気ないことのようで、ありがたいことなのだと気づく。

波折神社

写真は124年ぶりに2月2日節分祭の波折神社。緊急事態宣言発出中につき、いつもは賑わう豆撒きですが、今年は氏子総代の方々による神事のみとなりました。ただ、お参りした人は「福豆」のお土産をいただくという嬉しい心遣いが、終日行われていました。

お昼過ぎにお散歩がてら出かけてみると、参拝者はわたしをふくめて二人。気兼ねなくゆっくりお参りすることができました。帰ろうとすると、お宮さんの役員の方が「豆持って帰ってくださいね!」と声をかけてくださいました。社務所に寄ると、ちゃんと袋詰めされた福豆が用意してあり。

そういえば元旦もそうでした。どこにもいかない正月でしたので、朝一番にお散歩がてら、波折神社に初詣でをしたのでした。「人が多いかな、どうかな」などと頭を悩ませることなく、徒歩で「ちょっと行ってみようか」と思える距離のありがたさ。そして期待通り、参拝できる環境があることの嬉しさ。

ずっと近所に住んでいて転居した友人が「今住んでいるところの近くにも、職場の近くにも神社が無いんですよね。大きい神社も小さい神社も」と。そういえば、幼いころから現在に至るまで10か所ほどで暮らしたことがありますが、思い返してみると、近所に神社があったのは、わずか3か所。さらに生活のなかにここまで神社が浸透しているのは、津屋崎が初めてのことです。

季節の行事のたびに「ちょっと寄ってみる」波折神社。気軽にお参りできる場所。お参りを通して、無意識のうちに気持ちの安らぎを得ています。そんな場所が近くにあるのですから、ありがたいことですね。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。