郷育カレッジ「科学実験教室」

郷育カレッジで、お試しオンライン講座。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

郷育カレッジで、お試しオンライン講座。

福津市民のための生涯学習システム「郷育カレッジ」。7月の開講式からスタートした2022年度の講座も、順調に進んでおります。

感染症対応でたくさんの講座がキャンセルに追い込まれたのは、2020年度のことでした。仕方が無かったこととはいえ、先の見通せない状態で、手をこまねくわけには参りません。2021年には、対応策としてオンライン活用を机上に載せる「オンライン委員会」を発足しました。これまでにも、そろそろオンライン活用を考えないと世の中についていけないよね、と議題にはしばしば上がっていたものが、急速に現実的になったのでした。

そして2022年、運良く、思いがけずオンライン講座のシステムをテストする機会がやって参りました。郷育カレッジで長年講師を務めてくださっている先生のお一人が、そのご縁を作ってくださり、先日初めてのオンライン・オフライン同時講座をテスト運用することが出来ました。テストでしたので、今回オンライン受講は運営委員のみに限り、その報告をもって今後への検討に生かす、という方向です。

講座は「科学実験教室」。実演やワークショップの多い講座です。事前にワークショップで使う材料を受講者に郵送で配布し、画面では講師と講師の資料(パワーポイント)を映し出した状態で講座スタート。わたしはオンライン受講でチェックをしておりましたが、結果は、まったく問題ありませんでした。少々音声のハウリングが気になった程度。これなら具体的な運用を視野に入れることが出来そうです。

郷育カレッジの運営委員は市民ボランティアであり、運営主体は「市」なので、何か新しいことに取り組もうとするとき、どうしても「お金」と「人財」の壁に突き当たります。予算は限られていて増える兆しは無く、人の手に頼るも、ボランティアでお願いするには厳しいことも少なからず。そんななか今回は、講座へのオンライン導入を検討するわたしたちと、これまで学校という限られた市場で培ってきたノウハウを学校の外に広げて試してみたいというシステム提供者との想いが、ちょうどよく合致しました。

来年度にどう生かせるか、とても楽しみになって参りました。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。