読書『ギュスターヴくん』(白泉社)

こんにちは。花祭窯・内儀(おかみ)ふじゆりです。

読書『ギュスターヴくん』(白泉社)

この夏、宮崎の「みやざきアートセンター」にて開催されていたMOE展で出会った、ヒグチユウコさんの絵本『ギュスターヴくん』。

あらためて、ちゃんと読んでみました。

独特の世界観は絵だけではなく、ストーリーにも。というか、そもそもストーリーがシュールで、それを現した絵、ということになるのか。なんとも一筋縄ではいかない絵本です。

絵も、絵であったり、ぬいぐるみとの組み合わせであったり。著者の肩書は「画家」ということで、まずはやはりビジュアルイメージありきなのかもしれません。実際のところはご本人に聞いてみないとわかりませんが。

とにかく、読み終わって「面白い」とか「かわいい」とはすんなりいかない引っ掛かりがあって、その引っ掛かりこそが、ギュスターヴくんをブランドたらしめているのだろうな、という気がしました。

ヒグチユウコさんの絵本を読んだのは、これが1冊目。MOE展の展示もとても素晴らしいものでしたが、独特の世界観を味わうには、絵本のように1対1で向き合えるものか、あるいは個展のような機会に伺うのが良いかもしれません。