The beauty of Japanese porcelain ; The works by Kensuke Fujiyoshi (003)

Good morning! This is Yuri. I am a wife/manager of Ceramic Artist Kensuke Fujiyoshi. Kensuke is an artist of fine porcelain.

A set of stacked boxes,
ICHIMATSU checked design,
under glaze blue

We started showing the beauty of Japanese fine porcelain through the artworks of ceramic artist Kensuke Fujiyoshi. All of his works are based on the traditional techniques of Hizen jikiHizen jiki which is known as Old Imari is one of the traditional Japanese crafts kogei which has been handed down over 400 years, since Edo period (1615-1868).


A set of stacked boxes, ICHIMATSU checked design, under glaze blue (2019)
Kensuke Fujiyoshi
H. 7.5 (3.5 each), W. 7, D. 7 (cm)

染付市松文二段重箱 藤吉憲典
染付市松文二段重箱 藤吉憲典
染付市松文二段重箱 藤吉憲典

We think that the real value of the Japanese crafts include their beauty and their usefulness. What would you like to put in the Box? I’d like to put some Japanese seasonal sweets in it.

We can use facebook messenger. Please feel free to ask me in English if you have any question about the work.

肥前磁器の美:藤吉憲典の器「金襴手(きんらんで)珈琲碗皿 “木漏れ日”」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

肥前磁器の美:藤吉憲典の器「金襴手(きんらんで)珈琲碗皿 “木漏れ日”」

磁器作家・藤吉憲典がつくる肥前磁器の美しさを伝えるシリーズ。「美しさ」には「用途の美」を含みます。使い勝手の良さも含めて「美しい」と言えるもの。そこにこそ、江戸時代から400年続く肥前磁器の価値があると思っています。

ふだん作品に名前を付けるときは、「技法+文様+形」にすることが多いです。今回のコーヒーカップは、金彩を施した「金襴手」。江戸後期から明治期にかけて、輸出用につくられた肥前磁器には、金襴手の品のある華やかさが人気の名品がたくさんありました。当時の陶工たちへのオマージュを込めた作品。

藤吉憲典 金襴手珈琲碗皿
藤吉憲典 金襴手珈琲碗皿
藤吉憲典 金襴手珈琲碗皿

金を使っているというだけでなく、つくりも絵付も素晴らしく凝った珈琲碗皿です。カップの持ち手は造形の美しさもさることながら、指にあたる感触の柔らかさと程好い大きさ、持ち上げたときの絶妙な重量など、細部まで行き届いています。

そして、なんといっても絵付の妙。光と影を思わせる木立の葉っぱのデザインは、藤吉憲典が独立当初から長年得意としているオリジナル文様のひとつです。金が入るとまたさらに陰影の美しさが際立ち、琳派を思わせます。

読書『チャップリン自伝 若き日々』(新潮文庫)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『チャップリン自伝 若き日々』(新潮文庫)

チャールズ・チャップリン著。写真は、昨年ロンドンに行ったときのもの。

読みはじめてまず「そういえばチャップリンは英国人で、ロンドン生まれだったのだ!」と、衝撃を受けました。なにを今更と、チャップリンファンから怒られてしまいそうですね。ハリウッドの印象はありましたが、かといって米国人だとは思わず…つまり「よく知らなかった」ということです。

なにげなく図書館で手にした本書。このところ英国の階級・格差を扱った本を読むことが多かったのですが、図らずもそのことを一番考えさせられる本となりました。

「若き日々」と「栄光と波瀾の日々」の二巻からなる自伝。分量的には、幼少期から米国に渡るまでの「若き日々」が全体の三分の一で、米国で成功を手にしてからの「栄光と波瀾の日々」が三分の二というところです。

さてチャップリン。名前はもちろん知っているし、映画は子どものころにテレビ放送されたものを何回か見たことはありましたから、チャップリンと聞いてぱっと頭に浮かぶ映画のシーンはいくつかあります。でも、ちゃんと腰を据えて観たことが無かったな…と思い至りました。

彼に対してわたしがずっと抱いていた印象は、「目が悲しそう」というもので、「喜劇王」の呼称がしっくり来ていませんでした。今回「若き日々」を読んで、その印象の理由がわかったような気がしています。小さなチャップリンが置かれた厳しい現実を読んでいくのは、苦しさを伴うものでした。「お話」ではなく、当事者の言葉で綴られた自伝だからこそ、ですね。

「若き日々」は、ディケンズの少し後で、シャーロックホームズのブーム到来とほぼ同時代。これらの本を読んでいたことが、時代背景への理解に多少なりとも役立ったように思います。

努力は報われるんだな、って。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

努力は報われるんだな、って。

本日は、ごく個人的な話題です。

先週末は息子の陸上競技の最後の大会でした。今年は全国的に、小学校も中学校も高校も、年度初めからあらゆるスポーツの大会が中止になりましたね。ここ福岡県もご多分に漏れず。例年開催される競技会や記録会はなりましたが、先生方が頑張ってくださり、代替となる地区大会を開いてくださいました。

突然の休校から部活動が再開されるまでの約2か月半は、毎日自主練習。幸い近所には海に山にと、人気(ひとけ)を避けてランニングやトレーニングができる場所がたくさんあり、恵まれた環境ではあります。一人で淡々と走りに出かける姿に、「走るの好きなんだなぁ」と思っておりました。

競技大会で上位をとれる位置にはない息子。1年生の時から、大会のたびに目標にしていたのは「自己記録を少しでも更新する」。その目標通り、毎回必ず少しでもタイムを縮めているのを、報告を聞くたび秘かに誇らしく思っておりました。

「見に来なくていいよ(=来ないで)」と言われ続けていた競技大会。最後だからと観に行って参りました。美しい走り姿でした。最後スパートをかけて、前に出ることができました。タイムも、自身の記録を更新。本人も納得できたようで、最後の大会でそんな走りができたのがなによりでした。

競技大会が終了し解散するときに、息子を迎えに行ったダンナに顧問の先生がおっしゃった言葉が「努力は報われるんだな、って、今日の彼を見て思いました」の一言だったそうです。

ずっと「僕は(上位がとれないから)期待されていないから」と息子は言っていました。たしかに一度も上位に入ることはできませんでしたが、先生はちゃんと見ていてくださったようです。

「努力は報われる」って、そういえば久しぶりに聞きました。昨今「努力したら報われる、とは限らない」という論調が多く、実際そういう側面も大いにあると思います。でも、報われる努力もあると信じることも大切だし、その方が楽しいよね、と思った週末でした。

今年も、茅の輪くぐり。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

今年も、茅の輪くぐり。

波折神社の茅の輪くぐり

昨日7月26日は、ここ津屋崎の波折神社で茅の輪くぐり神事が行われました。今年前半の穢れを落とし、無事に感謝します。波折神社では、例年7月末に行われています。

毎年楽しみな茅の輪くぐり。例年なら18時から境内でのお祓い神事を見守ったあと、参加者皆が神職さんのうしろに続いてぞろぞろと輪をくぐるのですが、今年は「三密を避ける」ために変更。14時から18時までのあいだ、神社に来た人ごとに各々茅の輪くぐりをすることになりました。

雨が降ったり止んだりのお天気でしたが、小雨を見計らって神社へ。鳥居にかかった茅の輪を八の字にくぐり、去年の輪をお返しし、お参りをして、社務所で紅白まんじゅうをいただきました。このお饅頭がまた嬉しいのです。

今年も無事茅の輪くぐりができました。感謝!

「和」な写真と英文テキスト。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「和」な写真と英文テキスト。

藤吉憲典公式サイトリニューアル中。ウェブデザイナーさんが仕事しやすいように、素材となる画像を用意し、テキスト(文章)を日本語・英語で用意するのが、今のわたしに課せられた使命のひとつです。伝えたいことがちゃんと伝わるように、その素材をどこまで準備できるか。

そんなことを考えながら、資料をいろいろ見ていてあらためて思ったのが、「日本的なビジュアルと英文の組み合わせって、見た目にカッコいい」ということでした。上の写真は手前味噌ですが、なんだかこれだけでも雰囲気いいなぁと(笑)

なぜそう感じるのか、わたしだけの感覚なのか。なんとなくカッコいい、の要素が具体的に理解できたなら、いろいろなコンテンツの作り方も、そこに合わせてもっと変わっていくのでしょう。わたしは今のところ、感覚的にしか理解できておりません。もう少し突き詰めて理解できるといいな、と思いつつも、そのためにウェブデザインのプロがいるのよね、とも。

今度のサイトは、写真と日本語と英語の組み合わせが要になりそうです。

読書『Google サービス プロ技ベストセレクション』(リンクアップ著)

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『Google サービス プロ技ベストセレクション』(リンクアップ著)

この手のマニュアル本を購入したのは、何年ぶりかしら?という感じです。日常的に仕事をする中で、技術的にわからないことは、とりあえずインターネットで検索すれば解決案が出てくる昨今。基本的にはわたしもそれで日々をしのいでいます。

どんどん技術が新しくなっていくので、情報の賞味期限が短いということもあるのでしょう。本を読むひまがあったら、とりあえず試しながら覚えていくのが、一番効率的なのだろうとも思います。いわば「感覚的に身に付ける」のがあたりまえになっている分野。でも実は「身に付けた気になっている」落とし穴があるなぁとも反省。わたくし、スマホもグーグルもまったく使いこなせておりません。

そもそも「紙派」なので、ネットで調べても、画面を印刷して情報を紙に落とし込まないとうまく活用できません。それはまた、結構面倒なんですね(笑)このままでは浦島太郎になってしまうと憂いていたところに本書を発見。最新の2020年版を手に入れました。

「プライベートからビジネスまで プロのテクニックが満載!」とありますが、ビジネスでグーグルサービスを使いこなしている方々にとっては、ほとんどが「知っていること」「もうやっていること」だと思います。なので、どちらかというと「ビジネス利用初心者向け」という印象。

オールカラーで見やすくわかりやすいです。「ググったほうが早い」という声が聞こえてきそうですが、わたし的には、手元において仕事中に「グーグルでこんなことできたよね?」「たしかできたはず!」が出てきたら開く、辞書的に使えて便利な本です。

肥前磁器の美:藤吉憲典の器「錦百合文食籠(じきろう)」

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

肥前磁器の美:藤吉憲典の器「錦百合文食籠(じきろう)」

磁器作家・藤吉憲典がつくる肥前磁器の美しさを伝えるシリーズをスタートします。「美しさ」と書きましたが、ここには「用途の美」を含みます。つまり、使い勝手の良さも含めて「美しい」と言えるもの。そこにこそ、江戸時代から400年続く肥前磁器の価値があると思っています。

磁器作家・藤吉憲典がつくるモダンな食籠(じきろう)です。茶道でお菓子を入れる菓子器として使われる容器を指して食籠(じきろう)と呼ぶことが多いですが、茶道具に限りません。字の通り「食」の「籠(かご)」として使えばよいと思います。もっといえば、「食」に限らず。

昔ながらの道具ですが、丸みを帯びつつもシャープな姿に仕上げれば、古臭さをまったく感じません。カタチが美しいと、あとは絵付によって自在に雰囲気を変えることができます。古典的な形に、オリジナル文様の組み合わせ。

錦百合文食籠 藤吉憲典
錦百合文食籠 藤吉憲典

描かれた百合は「カノコユリ」という、日本に自生する希少種。絶滅危惧種にも指定されています。隣町の宗像にカノコユリの自生地があり、種の保存活動をしているお友だちに教えてもらったのが、この花との出会いでした。

サイズは径が9cmの円型で、高さは約7cm。ほぼ半分の位置から身と蓋に分かれています。

福津市は花の産地でもあるので。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

福津市は花の産地でもあるので。

昨日に引き続き、花の話題^^

花祭窯の近所にはお花屋さんが無いのですが、その代わりに農産物直売所などのお店で、気軽に地元の花農家さんの花を手に入れることができます。庭に花が少ない季節は、お散歩がてら近所の「お魚センター」へ行けば万事解決。

「お魚センター」で、新鮮な季節のお花が手に入るのです。お魚やお野菜と同様、お花もまた、新鮮なものはより美しく、持ちが良く。先日手に入れたのは、トルコキキョウ一束150円也。ほんとうにいいの?というありがたい価格です。

白地に紫色が入ったトルコキキョウ。色合い的に少し寂しいかも…と思いながら生けたものの、どうしてどうして杞憂でした。生けた日から次々に花が開き、重なる花弁が清楚ながらもゴージャスです。八重なんですね。

お花を買うときは「つぼみがたくさんついているものを」と、ついつい欲張ってしまいます。その欲張りぶりに応えてくれるように、思った以上につぼみがたくさんついていました。まだまだ見頃が続きそうです。

おかげさまで、三カ所の花器がすっかり華やかになりました。

花祭窯の7月の庭。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

花祭窯の7月の庭。

梅雨明けが待ち遠しい今日この頃。ここ数日の蒸し暑さや、晴れたときの空と海の青色を見ると、もうそろそろその日が近いと感じます。

みずみずしいグリーンが主役だった6月の次は、華やかな花の季節です。とはいえ花祭窯の小さな庭では、夏のあいだに咲く花は種類が多くはありません。そのぶん、つぼみがつき、ふくらみ、今にも咲くかという「待つ時間」がまた楽しみなのです。

7月に入ってからの主役は、二種類の百合の花です。

先に咲いたのはこちら、オニユリ。このオレンジ色を見ると、一気に元気が出てくるから不思議です。夏の強い日差しが似合う色ですね。

花祭窯の7月の庭。

そして、カノコユリ。

いずれも球根から植えて、3年目ぐらいから花がつくようになりました。今年はオニユリが三つ、カノコユリは二つの花が咲きました。

球根が増えたり、種が落ちたり、年を経るにしたがって、花がたくさんつくようになるよ、という庭師さんの言葉を信じて、毎年夏の楽しみになっています。