こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
2021年ふじゆり的読書ベスト5。
恒例の「年間読書ベスト5」2021年版。ベスト5を出すにあたりブログの読書記録を見返すのですが「この本読んだの今年だったんだ!」なんてものも多々あります。ブログに残していないものもありますので、それらも含め、今年もまあまあたくさん本を読むことができたと思います。読書時間を確保できるのは、わたしにとって幸せなことです♪
まずは10冊をピックアップしました。そのなかから選りに選った5冊、いえ6冊になりました。順位をつけるのは、今回ちょっと難しかったです。5位に2冊入れちゃいました。また別のタイミングで選んだら、違った順位や顔ぶれになっているかもしれません。それだけ自分にとって「良い読書体験」が多かったということですね。
上の写真は年間ベスト5には入りませんでしたがインパクトの大きかった小説『ボーン・クロックス』の中表紙。2021年の読書第一冊目でした。
第1位 『アートのなかでかくれんぼ1 ルーブル美術館でさがせ!』(フレーベル館)ニコラス・ピロー作/木村泰司日本語版監修
名画に隠れた名作を探す絵本。既刊3冊の第一弾は、ルーブル美術館蔵のヒッポ(Hippo=カバ)を探せ!。続く2作は、オルセー美術館バージョンで「ポンポンのシロクマを探せ!」。子どもから大人まで楽しめます。
第2位 『グレゴワールと老書店主』(東京創元社)マルク・ロジェ著、藤田真利子訳
アフリカ生まれの著者がフランスから届けてくれた本。青年と老人の「本の音読」を通じた交流の物語。朗読の持つ力が伝わってくる物語です。この本を読んで、ぼんやりと考えていた「音読をきちんと学ぼぶ」にとりかかろうと思いました。
第3位 『創造思考-起業とイノベーションを成功させる方法はミュージシャンに学べ』(東洋経済新報社)パノス・A・パノイ、R・マイケル・ヘンドリックス著 大田黒奉之訳
「個人の充足感の追求」が社会へ好循環を生む、という希望的な結論を導き出した『Dark Horse 好きなことだけで生きる人が成功する時代』と同じ方向性を感じる本で、両方読むのがおススメです。
第4位 『忘却についての一般論』(白水社)ジョゼ・エドゥアルド・アグアルーザ/木下眞穂訳
本・文字を読むこと、言葉を生み出し書き残すことが、極限状態においてどれほど生きる糧となるか。「お話」や「歌」が、いかに人を安心させ勇気づける力を持つか。深く考えさせられる小説です。
第5位 『起業の天才!江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男』(東洋経済新報社)大西康之 著
個人的なことながら、リクルート社への関心が、江副さんという創業者に対する熱狂ではなく、リクルートの仕組み(社風・考え方・文化)に対する共感であることが判明したという点で、わたしにとって大事な本となりました。
第5位 『日本の美意識で世界初に挑む』(ダイヤモンド社)細尾真孝著
伝統工芸・アート・デザイン…わたしが四半世紀テーマにしてきているところを、書いてくださっている本でした。考え方の重なるところが多々あり、読みながら頷くこと多数。とても励まされる一冊でした。
結果を見れば、絵本、小説、論考、ルポ、ビジネス書…バランスよく入りました。来年もどんな本との出会いがあるか、楽しみです。まずは年末年始用に調達した本の読書から。