「わたしの外部記憶装置」としてのブログ。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

「わたしの外部記憶装置」としてのブログ。

先日、久しぶりに成毛眞氏の著書『黄金のアウトプット術』を読み返していました。本書のレビューを書いていたのが2018年したので、もうすぐ5年経とうというところ。ツールや手法についての記述はともかく、中心の主張はまったく色あせることがありません。

本書のなかで一貫して言われていることが、「アウトプットをすることが、よりすぐれたインプットにつながる」ということ。このブログ「ふじゆりスタイル」は、わたしにとって大切なアウトプットツールのひとつですが、記事投稿を積み重ねて行くほどに、その真意が実感として理解できるようになってきています。

わたしの、ここでのアウトプットの姿勢は、誰かに役に立つ情報発信であることを意識することなく、自分が読みたいことを書くこと。それは『黄金のアウトプット術』での主張とは異なります。でも、そのスタンスのおかげで、暢気に継続することが出来ているのも事実。いわば自分のための備忘録。年月を重ねるに連れて「ブログ内検索」で欲しい情報を呼び出せる精度はどんどん上がり、「わたしによる、わたしのための辞書」として強い味方になってきています。

もともと何かを覚えておくことが苦手なわたしは、昔から「メモする」「手帳を使う」といった外部記憶を使うことによって、自分をサポートしてきました。ブログは質量ともに規模の大きな外部記憶装置であり、自分以外の誰かの役に立とうという目的を持たないまでも、公開=誰かが読む可能性があることが大前提であることが、メモや手帳とは異なります。当然アウトプットの仕方には、意識的にも無意識的にも第三者への気配りが多少織り込まれることになります。そしてその気配りが、情報としての検索性の高さや客観性にもつながり、後から振り返ったときに、自分にとっても価値を高めることになっているように思います。

あと約半年ほどで、「ふじゆりスタイル」スタートから10周年です。自分のためのアウトプットであるにも関わらず、このブログを起点としたお仕事もちらほら発生しつつある、この2-3年。継続は力なりを感じる今日この頃です。