留学生の力を借りて、英語化をすすめる。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

留学生の力を借りて、英語化をすすめる。

いつもなにかとお世話になっている福岡アジアビジネスセンターさんからお知らせが来たのは、七月のことでした。福岡県の事業に「留学生の語学力を活用した企業の多言語化事業」なるものがあり、留学生の力を借りてホームページやパンフレットを英語化しませんか、というもの。対象は「海外販路開拓に積極的な福岡県に拠点のある中小企業」ということで、即座に応募いたしました。

参加企業として決定しましたというご連絡をいただいたのは、八月中旬。翻訳をお願いしたい内容・原稿を確認していただくことになりました。昨年の福岡アジア美術館での藤吉憲典個展のパンフレット(上の写真)を、いずれ英語化したいと思っていたので、そのなかから一部の文章を選んで依頼することに。その後、県の担当者と翻訳を担当してくださる留学生が、花祭窯に面談・事業所視察にいらっしゃったのは九月中旬のことでした。

花祭窯を担当してくださるのは、インドから留学して来ている女子学生さん。日本の伝統工芸に興味があるということでした。2時間ほどの面談のなかで、事業の概要や理念などを説明し、先方からの質問に答えました。こちらからは伝統工芸関係の翻訳に使える用語の和英訳が載っているサイトや、キャプションが参考になる美術館博物館をご紹介するなど、情報提供。既に渡してある原稿内容についての疑問点確認も行われ、ちゃんと対応しようとしてくださることが伝わってきました。

もともとは2週間程度で翻訳を仕上げるスケジュールになっていましたが、伝統工芸・陶芸といった専門分野についての知識が足りないため少し時間がかかりそうだということで、1か月ほど先の納品予定となりました。急いでいるわけではなく、良い翻訳が上がってきた方が嬉しいので、ゆっくり取り組んでいただくことに。

この事業には「福岡県留学生サポートセンター運営協議会」が協力してくださっているということで、その組織の存在を知る機会にもなりました。学校の公立私立を問わず福岡県に留学している学生さんをサポートする組織で、在学中のアルバイトや卒業後の就職先の相談にのっておられるとのこと。今回の事業をきっかけに、お互いに協力できることがあると嬉しいな、と思いました。まずは翻訳の納品を楽しみに待っているところです。