読書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

読書『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著

わたしが勝手にブログの師匠と仰いでいる、せっちゃんこと展示会活用アドバイザーの大島節子さんが、初の著書を出版なさいました。展示会活用アドバイザー大島節子さんのブログはこちら。

著者の大島さんは、家業の什器レンタル会社を継いで若くして社長となり、2001年26歳の時に売上の95%以上を占めていた得意先の倒産を経験なさっています。その後、連鎖倒産の危機を回避するために家業を立て直していくなかで、同様の悩みを抱える中小企業の展示会出展をサポートする仕事を生み出した方です。「展示会活用アドバイザー」の仕事は、まさにご本人が現場で積み上げて来られた経験そのもの。彼女のブログには、中小企業が新規顧客を開拓するために「展示会」を活用するための情報が、てんこもりです。

本書はそのブログの情報を一冊にまとめたもので、エッセンスがギュッと詰まっています。まず序章で本書がサポートする「展示会」の定義が書かれています。そこには「アート作品や工芸品、ハンドメイド作品を見てもらう展覧会は含みません」と明記されていて、文字通りに受け取れば、我が花祭窯はサポートの範囲外ということになります。たしかに、本書でいう「展示会」と、アート作品の展覧会はまったく異なりますので、そこは混同できません。が、本書のなかに記されている考え方、方法論のなかには、実はわたしたちにも役立つものがたくさんありました。

展活サイトからダウンロードできるBtoBtoC型の「コンセプトワークシート」や「チラシフォーマット」は、要素を置きかえれば、そのまま多様な業種・場面で使えます。また「キービジュアル」の重要性と使いまわし術、展示会用動画を無料で作る方法と効果的な動画制作のための注意点など、「この方法、いただきます!」というテクニックも盛りだくさん。本書では、原則として「目的はここにありますよね、そこに進むためには、こうしましょう」というスタンスが通底しているので、それを自分ごとに置き換えると、「うちの場合は、こうしよう」という応用法が見えてきます。

「展示会」を活用することをお考えの中小企業・個人事業の方々に、とってもおススメの一冊です!

『展示会を活用して新規顧客を獲得する方法』(笑がお書房)展示会活用アドバイザー・大島節子著