外に出れば井戸端会議―津屋崎千軒には「スアイ」があります。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

外に出れば井戸端会議―津屋崎千軒には「スアイ」があります。

「スアイ」というのは、ここ津屋崎に越してきてから初めて聴いた言葉でした。細い路地を意味する言葉で、津屋崎千軒ならではの景色を表現する言葉になっています。方言なのかもしれません。入り組んだ細い路地が縦横に走り、ときに袋小路になっている津屋崎千軒は、さながら迷路のようでもあり、初めて来る人は迷子になりがちです。

上の写真は、花祭窯の玄関前の小道から海の方を見たところ。「路地から見える海」は、津屋崎千軒の代名詞のような景色だと思います。こんな路地がたくさんあるのですから、迷子になったとしても、楽しめる方は楽しめるはず!?そして海は日々時々でその表情をくるくると変えますので、何度同じところから同じ方向を眺めても、決して飽きることがありません。

さて一日座り仕事をしていると、ダンナもわたしも気分転換に「ちょっと散歩行ってくる」ということがしばしばあるのですが、そうして「ちょっと」のつもりが30分になり、1時間になり…ということがしばしば。暑くなってきた今日この頃は、スアイを抜ける潮風に涼を求めて外に出ているご近所さんが少なからず、会えばそこで井戸端会議がはじまりますので、そのような事態になります。これがまた愉しい。

そしておしゃべりをしていると、その流れで「藤吉さん、玉ねぎ持ってる?」とか「筍持ってる?」とかの話題になり、お裾分けをいただくというありがたい自体もしばしば。散歩で本格的に歩きだす前に、両手いっぱいの頂きものを持って家に帰る、ということが起こったりします。嬉しいですね。ちなみに「ちょっと散歩」が、より長時間になりがちなのは、実はワタシよりもダンナ。見た目にわかりやすいことと、フランクなスタンス、そしてよくしゃべるおかげで、あっちこっちで呼び止められています。

津屋崎に移転してきた翌年にも、「井戸端会議」のタイトルでブログをアップしていました^^