9月―九響の定期プログラム「名曲・午後のオーケストラ」を聴いて参りました。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

9月―九響の定期プログラム「名曲・午後のオーケストラ」を聴いて参りました。

今年度、初めて定期会員となった九州交響楽団(九響)、アクロス福岡シンフォニーホールの「年間マイシート」を確保しての、第二回目の演奏会に行って参りました。舞台正面3階の最後尾席端っこの「マイシート」は、高い位置から舞台全体が見える、気持ちの良い席です。どうもわたしは高い場所が好きなようです(笑)。

今回のプログラムは、前半にリヒャルト・シュトラウスによる交響詩「ドン・ファン」作品20 Trv156、オーボエ協奏曲ニ長調の2曲に加え、アンコールにオーボエ奏者佐藤太一さんのソロが1曲。「オーボエ」という楽器にはわたしは馴染みがありませんでしたので、新鮮な気持ちで耳を傾けました。ピアノやヴァイオリンといった素人にわかりやすい楽器だけでなく、オーケストラを構成する一つ一つの楽器に対して、そのための協奏曲が作られているのだな、ということを体験的に理解することが出来たのは、大きかったです。

休憩をはさんで後半はヨハネス・ブラームスの「交響曲第4番ホ短調作品98」。こちらは第1楽章から第4楽章まで約1時間をかけての演奏でした。このように時間をかけて紡がれる曲を自分のものとして演奏できる演者の方々の凄さを、あらためて思いました。クラシックの「交響曲」と名のつくものだけでもいくつあるのやら。それらを聴き、練習し、演じるに至るまでにかかる膨大な時間と努力をの凄まじさは、素人には想像の及ばない世界だと感じました。

年四回、あらかじめスケジュールも内容も席も用意された演奏会に出かけるというのは、少し不思議な感じがしています。「この人のこの演奏が聴きたい」と頑張ってチケットを取る過程が省かれている分、コンサートに向かう熱量はどちらかといえばさほど高くありません。ところが期待値は、回を増すごとに高まっています。わたしは音楽素人なので、知らないことばかりであるというのが、期待値の高さにつながっているのかもしれません。次の演奏会は11月。前回今回とはまたかなりプログラム構成が変わるようで、とても楽しみです。