2024年度の中学生職場体験学習を受け入れました@花祭窯。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

2024年度の中学生職場体験学習を受け入れました@花祭窯。

ここ津屋崎に花祭窯の工房を移転してきたのが2012年。翌2013年からコロナ禍に入る前はまで、毎年中学生の職場体験学習を受け入れてきました。上の写真は2015年の時のものです。「職場体験受け入れ中」のシールを学校が作ってくださり、期間中、玄関先に貼っていたのでした。これはとても良い案だったと思います。また復活したら良いのに(笑)。

さてコロナ禍でしばらく職場体験学習自体が取りやめとなっていたのが、昨年から復活したと、市の教育委員会からご連絡をいただいていました。昨年は残念ながらダンナの日程が合わず受け入れできませんでしたので、花祭窯としては今年が復活第一弾となりました。中学生の職場体験。かつては5日間の受け入れ期間であったのが、3日間に短縮となっていました。3日間で何をやってもらおうか。お互いの時間を無駄にしないためにも、ある程度考えてから受け入れねばなりません。

今年花祭窯に来てくれたのは、津屋崎中学校二年生の女子二人。3日間のうち、最終日の一日は「陶芸(絵付)体験」にして、最初の二日間のメイン仕事には「図書館での資料集め」をお願いすることにしました。ちょうど作家(ダンナ)が、年末のロンドンでのクリスマス・ショウ向けに、「Animal Boxes」シリーズの制作に入っているところですので、その資料集めです。

福津市には二つの市立図書館があります。わたしがふだん使っているのは「カメリアステージ図書館」ですが、それぞれに強みがあるため、目的がはっきりしているときには、もう一つの「福津市立図書館」に優先的に足を運ぶことも多々あります。そして動物の写真データがたくさん載っている資料本となると、実は福間にある福津市立図書館の蔵書の方が豊富です。

福津市の図書館

まずは福津市立図書館で資料を集め、ダンナにチェックしてもらって不足しているものを、次はカメリアステージ図書館に行って探す、という手順。25冊もの資料を借りてくることが出来ました。福津市の図書館は、現在のところ貸し出し冊数の制限が無いので、こういうときありがたいです。

そのほかの時間には、梱包材となる「薄葉紙」や「ぷちぷち」を適度な大きさにカットしてもらう作業や、封筒や伝票にゴム印や落款を押してもらう作業などをお願いしました。どの仕事も、わたしが「時間があるときにやろう」と後回しにしてしまっていた作業です。この機会にすっかり片付けてもらうことが出来て、とっても助かりました。

最終日には、絵付け体験。これは一日がかりになるだろうと思っていたところが、中学生二人とも「絵を描く」が好きで、絵を描くことに慣れていたため、思いがけず半日で絵付を完成させることが出来ました。余った時間は、せっかく津屋崎千軒に来たのだから、ということで、ご近所の登録有形文化財「藍の家」に行って、伝統的な建築物の見学をすることに。藍の家保存会の方にガイドをしていただき、ちょっとした社会科見学ができました。

おかげさまで、無事三日間の職場体験学習が終了しました。あとは、中学生が絵付をした蕎麦猪口が焼き上がったら、連絡して取りに来てもらって、完了です。上手く焼き上がりますように。ともあれ、やはり他所のお子様を預かるというのは責任感を伴うもので、今はホッとしているところです。