こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『世界の図書館を巡る 進化する英知の神殿』(マール社)ゲシュタルテン社編/ヤナガワ智予訳
いつものカメリアステージ図書館で見つけた、図書館本。美しい図書館を紹介する大型本は何冊も出ていて、なかでも本書は美術関連書籍に強いマール社から出ています。「進化する叡智の神殿」とついている通り、建築物としての美しさだけでなく、蔵書内容や取り組みの特徴などに注目した編集になっているあたりが、素晴らしい一冊です。
マール社のサイトには「世界の53の図書館を写真とともに紹介。見た目の美しさだけにとどまらない、それぞれの図書館の唯一無二の魅力を伝えます。」「図書館の歴史や建築様式に触れながら、図書館の使命や役割、これからの図書館のあり方についてあらためて考えさせられる1冊。」と紹介されていて、まさにその通りの感想を抱きました。
一番上の写真は、「ランガナターンの5法則」。「図書館学の父」と言われるインド出身の図書館学者ランガナータン博士が1931年に発表・提唱し、「図書館学の五法則」とも言われます。その五つめ「図書館は成長する有機体である」が、本書に登場する数々の図書館から伝わってきます。見て楽しく、読んで考えさせられる魅力的な一冊。