こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
5月は東京西麻布の桃居さんで「藤吉憲典 陶展」-個展DMが到着しました!
隔年で開催してくださっている、西麻布の桃居さんでの個展、2025年は5月です。桃居さんでの個展は、藤吉憲典にとって、毎回チャレンジの場。どんなものを持って行っても、オーナーの広瀬さんが作家の意図を読み取って楽しんでくださるので、安心して新しいものに挑戦できるありがたい機会です。
今回のDM撮影用には、ちょっと凝った珈琲碗皿などをいくつかお送りいたしました。そのなかからどれを選んで、どのように撮ってくださるのか。オーナーさんの視点や期待を垣間見ることができる機会でもありますので、完成したDMを見るのは、毎回とても楽しみです。
今回のDMでは、赤絵万暦文様の珈琲碗皿とマグカップが主役になっています。赤絵万暦文様は「呉須赤絵」とも呼ばれ、中国は明の時代から現代まで続く人気文様。古伊万里にもたくさんの名品があります。時代を超えて、たくさんの職人や作家たちが描いてきた赤絵(色絵)の「定番古典文様」の一つです。近年「赤絵万暦といえば藤吉さん」とおっしゃってくださる方もあり、いつのまにか作家にとって代名詞的な位置付けになりつつあるのを感じます。たしかに、独立以来ずっと、たくさん描いていますね。絵付けしている様子を側で見ていても、作家の手・体になじんでいるのがわかります。

今回の桃居さんでの個展では、久しぶりにコーヒーカップをいろいろと作っています。それから花器や水指などの「少し大きいもの」をまあまあな数作っているのも、今回の特徴。もちろん、藤吉といえば「酒の器」も並びます。気候の良い季節ですので、お散歩がてらお越しいただけると嬉しいです。また桃居さんは、初日の晩からオンラインでも開催してくださいますので、一人でも多くの皆さんにご参加いただけたら嬉しいです。
藤吉憲典 陶展
桃居
港区西麻布2-25-13
TEL03-3797-4494
5月11日(日)-5月16日(金)会期中無休
11-18時(最終日のみ17時まで)