花祭窯

9月は久しぶりに「中学生職場体験学習」の受け入れ―3日間のプログラムを考え中です。

こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。

9月は久しぶりに「中学生職場体験学習」の受け入れ―3日間のプログラムを考え中です。

2013年からスタートした、花祭窯での「中学生職場体験学習」の受け入れ。津屋崎に工房を移転したのが2012年でしたので、その翌年から受け入れていたのですね。コロナ禍で学校側が体験学習を止めていたので、中断になりました。昨年から再開され、花祭窯は昨年は日程が合わなかったので受け入れ事業所の名乗りを上げませんでしたが、今年は久しぶりに中学生を受け入れることに。

以前は5日間あった職場体験期間が、3日間に短縮されていました。さてその3日間をどう有意義に過ごしてもらおうか、思案のしどころです。先日、中学校の職場体験担当の先生が挨拶にお見えになり、いろいろとお話をしました。窯元での職場体験というと、例えば「ロクロを引く」など、職場体験ならぬ「陶芸体験」を期待する向きがでてきます。これは毎回、先生にも生徒にも共通して言えることなので、まずはそこにくぎを刺すところから(笑)。数日の経験で「つくる」ことに手を出すことができるほど、甘い仕事ではないことを理解していただいたうえで、お話が出来ます。

そうはいっても、陶芸の仕事に興味を持ってもらうことは嬉しいことですし、大切なことなので、毎回最終日には絵付け体験などの「お楽しみ時間」は作ります。そこは作り手であるダンナに丸投げでお任せです。わたしとしては「つくる以外の仕事」にどのようなものがあるのかを知ってもらい、そこを手伝ってもらうべくカリキュラムを組まねばなりません。お楽しみ時間に1日あてると考えると、実質的には2日間。さて何をしてもらおうか、なかなか決まりませんが、お互いにとって有意義な時間になるように、頭をひねっているところです。

投稿者:

ふじゆり@花祭窯

花祭窯おかみ/Meet Me at Art アートエデュケーター ふじゆり のブログです。1997年に開窯した花祭窯は、肥前磁器作家である夫・藤吉憲典の工房です。その準備期から、マネジメント&ディレクション(=作品制作以外の諸々)担当として作家活動をサポートし、現在に至ります。工芸・美術の現場で仕事をするなかで、体系的な学びの必要性を感じ、40代で博物館学芸員資格課程に編入学・修了。2016年からは、教育普及を専門とする学芸員(アートエデュケーター)として、「Meet Me at Art(美術を通して、わたしに出会う)」をコンセプトに、フリーでの活動をスタートしました。美術を社会に開き、暮らしと美術をつなぐことをライフワークとして、コツコツと歩んでいます。