こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『雑煮365日 お椀ひとつで一汁一菜』(NHK出版)松本栄文 著
週末農業をしているお友だちが、もち米を届けてくれました。我が家の年末の餅つきは「餅つき機」が大活躍。人手が必要なのは、お餅を丸める作業ぐらいですので、楽ちんです。今年はいつもよりたくさんお餅を作ろうかな、と思っていたところに、図書館で発見したのが、本書。
料理研究家の土井善晴さんが『一汁一菜でよいという提案』で「ご飯を炊いて、お味噌汁さえ作ればOK」と説いて、世の台所を安心させてくれたのは、もう4-5年前のこと。具沢山のお味噌汁はそれだけで立派におかずを兼ねるという考え方は、経験的に「そのとおり!」と思っていても、「手抜き」の反論を恐れれば口に出しにくいものでもありました(笑)。そこに「料理研究家の土井善晴」氏のお墨付きが付いたのですから、万々歳。
さて本書『雑煮365日』は、言ってみれば「おかずを兼ねる具沢山の味噌汁(汁物)に、さらに餅が入る」という提案です。お餅はいわば「ご飯」ですから、「ごはん・味噌汁・おかず」が「一椀」で完了する優れものということ。これは確かに魅力的ですね。さっそく中を見てみますと、春夏秋冬の旬の食材を使ったメニュー紹介に始まり、一月から十二月まで、各月一日から末日までの雑煮献立がほんとうに載っています。これはすごい。
個人的に「これは絶対作って食べてみよう!」と思ったのは、「鍋焼き」「かき玉」(春)、「鶏つみれ」「鰻とかいわれ大根」(夏)、「みぞれいくら」「薄揚げと九条ねぎの南蛮」(秋)、「豚汁」「白菜と牛しゃぶ」(冬)。
お餅をついたら、さっそくチャレンジしてみようと思います^^