こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
読書『わたし超スキッ!!草間彌生』(美術出版社)
2013年に軽井沢ニューアートミュージアムで開催された展覧会「わたし超スキッ!!草間彌生-世界を感動させた自己愛-」の図録です。上の写真は、わたしのリュックに10年以上ついている、南瓜のキーホルダー。個人的には、草間彌生もその作品も、特別に好きというわけではありません。カボチャのキーホルダーはお友だちからいただいたもの。草間彌生だから、ということでは無く、単純に可愛いくて気に入って、ずっとつけています。ここにも草間作品のすごさが垣間見えます。
訳あってこのところ草間彌生の関連本をいろいろと読んでおりました。本展覧会は2013年、遡ること約10年前に開催されています。図録に載っているものは作品写真も文章も、決して最新の草間彌生に関するものではありませんが、彼女のキャリアをざっと理解するうえで、とても分かりやすい資料でした。
時代を追って紹介される作品は「1.松本~京都~東京」「2.ニューヨーク」「3.ヴェネツィア・ビエンナーレ以前」「4.ヴェネツィア・ビエンナーレ以後」と分類されています。時代ごとのキャプションが短い文章ながらわかりやすく、作品のヴィジュアルと相まってその変遷がとても理解しやすいです。
この展覧会以降、さらにまたたくさんの作品が生まれ、コラボレーションが生まれ、と、留まることを知らない草間彌生。「今が一番乗っている」ともいわれる世界的な前衛芸術家から、まだまだ目が離せません。