こんにちは。花祭窯おかみ/アートエデュケーターふじゆりです。
桜の器の季節です。
ここ北部九州では2月下旬に春一番が吹いて、三寒四温を繰り返しながら、春が近づいているのを肌で感じる今日この頃です。春といえば桜。肥前磁器の古典には、桜の文様のついた器がたくさんあります。藤吉憲典もまた、桜の器はたくさん作っておりまして、このところお問合せが増えて参りました。
ただ、残念ながら現在在庫のあるものはほとんどありません。今お問い合わせいただいて、来年の桜の季節に間に合うようにおつくりする、という感じになっております。お客さまの立場に立って考えれば、できればこの春の食卓で使いたいというのが、正直なところだと思います。けれども状況をご説明すると、皆さん「来年の楽しみに」とおっしゃってくださり、ありがたく嬉しい限りです。
コロナ禍を経て、室内でお花見会食を楽しむ方々が増えているようです。桜の器で食卓をコーディネートし、料理やお酒を楽しみながらお花を愛でる。なんとも贅沢ですね。そんなコーディネートのご相談を頂くのは、器作家としてはとても光栄なこと。藤吉憲典の桜の器が、お花見会食を盛り上げる一端を担うことが出来れば幸いです。
数ある桜文様のなかでも、最近特にの人気のあるものはこちら。
いずれも赤絵の良さが生きた、美しい一品。年に一度の出番ですが、だからこそ大切に使っていきたい器になります。
藤吉憲典の桜の箸置きは、西麻布のお料理屋さん「眞由膳」さんでもお使いいただいております。